2005/12/28

Wink:タグ検索は止まらない、か?

前回のエントリー"Guten Tag:メタ「タグ検索」"を受けて、タグ検索エンジン「Wink」に関して、FAQ を参照しつつレビューなど。

まあ確かにWeb 2.0 っぽい。要はdel.icio.us やらDigg、Yahoo MyWeb などにおけるタグ付けを横断的に検索対象とし、「TagRank(タグランク)」と呼ばれる独自のアルゴリズムに基づいて検索結果を返すものだ。単にタグ付けされた回数の多寡ではなく、タグのソースや鮮度、頻度やその他の変数も参照しているとのこと("We look at tag source, freshness, frequency and other variables to determine our results." )。検索エンジンとしてのキモは良くも悪くもまずここだ。なお、ページ下部には、Google のWeb 検索結果も補足として表示されている。

「Search Results」タブの右側に「Wink Answers」なるタブが配置されており、検索ワードに対する説明が参照できる。現時点ではWikipedia から冒頭の数行を引用しているケースが多い(たとえば「Search Engine」に対するWink Answers )が、ユーザーは検索語句に対して新規に説明をつけたり、既存の説明文に対して変更・追記することが可能。こういった機能もWeb 2.0 っぽいが、さて編集合戦になりはしないか(ちょうど本家Wikipedia が何かともめているように)。

かつ「Wink Answers」の画面には「See Also: 」として関連するタグが表示されるが、クリックすると通常のタグ検索結果が表示される。これはWink Answers 内で遷移するほうがユーザビリティに適うように思うがどうか。

検索結果上部には「Related: 」として、関連するタグがいくつか表示される。Yahoo! JAPAN の「関連検索ワード」のようなものだが、精度には疑問符が。たとえば「seo」で検索すると関連タグには「matt webauthoring cutt search blog google 00est adsense blogit」と表示されるが、4番目の「cutt 」は「Matt Cutts: Gadgets, Google, and SEO」に由来するものと思われ、さすがに苗字からsを取り去るのはどうかと(……と書いたものの、これはデータのおおもとであるdel.icio.us などの仕様らしい)。

いろいろと書いてきたが、ポテンシャルのある検索サービスだと思われる。こういったサービスの常として、サービス内容は急速に拡充・改善されていくだろうから、今後も適宜ウォッチしてゆきたい。

2005/12/27

Guten Tag:メタ「タグ検索」

タグ付けされたコンテンツを横断検索できる検索エンジン「Wink 」の公開に興奮している人がいるようだ。確かに興味深いのだが、何か似たようなのがなかったっけ、とメモ代わりのソーシャルブックマーク(私が利用しているのはBlogmarks.net)をさらってみると、「Guten Tag 」(http://creative-mobs.com/gutentag/)というのが出てきた。経由はResearchBuzz!。もともと、「いまどき<メタタグ>検索かよ、と思ったらメタ<タグ検索>だった」という駄洒落をポストしようと9月下旬にブックマークしたのだが、いろいろ取り紛れて忘れていた。

久しぶりにこのGuten Tag へアクセスしてみると、http://creative-mobs.com/ ごとアクセスできなくなっている。復活を祈りつつ、上記ResearchBuzz! のエントリーなども参考にGuten Tag の特長を記述すると、まずはAjaxにより非同期に結果を呼び込むそのインターフェースが面白い。またWeb ページだけでなく写真やポッドキャストなども対象としており、タブで仕分けされている。検索対象を詳しく見るとこんな感じ:
Posts (Technorati, Icerocket), Bookmarks (Delicious, Scuttle, Yahoo, Blogmarks), Photos (Flickr, Smugmug), Podcasts (Delicious, Odeo), Videos (YouTube), and "Other" (43 Things)
ただ、呼び込まれた検索結果を日付なり人気度で並べ替えるわけではなく、ほぼそのままソース別に表示してしまっている点がイマイチ、とはResearchBuzz! も指摘するとおり。個人的には、インターフェースの面白さ+前述の駄洒落を思いついたから、というのに加え、サイト名を「こんにちは」を意味するドイツ語「Guten Tag」(Guten=good、Tag=day)にかけたそのベタなセンスも気に入った理由のひとつだったが。

なお、本エントリーのきっかけとなった「Wink」に関しても、別途エントリーを上げたいと思う。いろいろ取り紛れなければ、だが。

2005/12/01

YPN によるフィードへの広告配信

米Yahoo!がベータテスト中のYahoo Publisher Network(YPN)にて、RSS / Atom フィードへのコンテンツ連動型広告の配信が開始されている。画像サイズ480×45ピクセル、配信サーバーは「ypn-rss.overture.com 」。右下には「Ads by Yahoo!」と表記されている。


画像はブログ「Inside Google」が11月17日からAtom フィードへ張り込んでいるもの(リーダーはBloglines )。よく見ると、「Inside Google」のAtom フィードに「Yahoo! のコンテンツ連動型広告」が表示され、しかもその広告内容は「Google AdWordsの管理ツール」に関するものだ。事故とまではいかないが、なんともややこしい。

*YPN:Google のAdSense プログラムと同様の狙いをもった、米Yahoo!(および米Yahoo! Search Marketing )によるサイト運営者向けの広告配信プログラム。

*RSS / Atomフィードへの広告挿入手順(YPN):
https://publisher.yahoo.com/portal/RSSSetupGuide.php

2005/11/06

英国に特化した検索エンジン「UKWizz」、eBay で売られる

以前に紹介した、英国の検索ユーザー向けに特化した検索エンジン「UKWizz」だが、現在eBayで競売に出されている(経由:Rauru Blog)。10月末に入札が開始されており、最低入札価格は15,000米ドル。オークションは11月10日に終了予定だが、5日現在、まだ1件も入札がない。

このUKWizz が公開されてから18カ月が経過。現在では英国向けコンテンツのみ1,300万ページを取得しており、インデックスの規模では2位とのこと。開発者いわく、

The project has however reached the stage where, if it is to continue to grow, it would be in a better position to do so in someone else's care.

これまで個人の余暇を使って開発を進めてきたが、自分で管理するには大きくなり過ぎ、かといって中止するには思い入れが強く、今回オークションへかけるに至った、ということだろうか。Q&A で「どんなスキルが必要か」と問われて「Online Marketing だ。技術的に難しいことはそれほどない」と答えているのが切ない。あと5日、競売成立となるか。

2005/11/02

Firefox 続伸-蘭OneStat.com のブラウザ利用率調査から

恒例、ブラウザの利用率が蘭OneStat.com から発表された前回2005年4月の発表と比較すると、Firefox が8.69%から11.51%までシェアを伸ばしたこと、Opera が広告モデルをあきらめ無料配布に方針を切り替えたにもかかわらず減少傾向にあることなどが眼につく。Safari はMac 版IE からの切り替えが進み1.75%に。

また米国・カナダ・英国それぞれでの利用率も合わせて発表されている。反MS色が強いと思われる欧州代表の英国よりも、米・加でのFirefox 利用率が高くなっている点に注目したい。英国ではIE ユーザーが93.37%にのぼり、Firefox ユーザーは5%を切る一方、カナダではIE ユーザーが8割を割り込み、Firefox が16.98%と看過できないまでのシェアに達している。同じ英語圏でありながらこの違いは興味深い。

2005/10/27

Ask.es-スペイン語も正式版に

執事解雇のうわさ(?)に揺れるAsk Jeeves のスペイン語版が、ベータから正式版に格上げされた。

Ask Jeeves Blog: Ask España: Out of Beta and Into the:
"Just 8 months into its vertiginous transoceanic existence, Ask España is out of beta and has brought a unique and differentiated search experience to Spanish Internet users. Check it out at www.ask.es."

文中では「www.ask.es」となっているが、アクセスはhttp://es.ask.com/ へリダイレクトされる。Ask.jp 同様、キャラクターとしてのJeeves(ジーブス)氏の画像は表示されるが、タイトル等には名前が表示されていない点、押さえておきたい。日本語版には存在する「ジーブスについて」の説明ページも用意されていない。

このスペイン語版や英国版本家Ask.com と比較すると、Ask.jp のトップページがいかに雑然としているかがよく分かる。「Ask.jp 5つのメリット」などのコンテンツはよいと思うが、肝心の検索窓が目立たないくらいいろいろ配置してしまっているのは感心しない。また、せっかく「全世界最大シェアのブログ&ニュースリーダー」とBloglines を紹介しながら、新着件数が表示されないのはもったいないのでは? (*他の各国版では新着件数を表示してくれる)

2005/10/22

CSSによる隠しテキスト、間抜けな注釈つき。

Google のMatt Cutts氏が彼のブログ「Matt Cutts: Gadgets, Google, and SEO」で、間抜けなSEOスパムの実例をさらしている。
SEO Mistakes: Unwise comments

ぱっと見はきれいなMusic Box(オルゴール)のオンラインショップ。ところがCSSを外して確認すると、「visiblity:hidden」による隠しテキストのてんこ盛り。そしてこのスパムを指南したどこぞのSEO業者が、ご丁寧にもその前後に間抜けなコメントを残している。



……「ここに隠しテキストを入れてください。<H1>タグを忘れずに」って、バカ過ぎ。

2005/10/20

命名「Google」……今回は本物

スウェーデンに住むWalid Elias KAI とCarol KAI の間に9月12日、待望の男児誕生。そして夫婦はこの子を「Oliver Google KAI」と名付けた。

……と聞くと思い出すのは、今年1月に流れたニュース。いわく「ルーマニア・トランシルバニア地方の夫婦が、男児に「Yahoo(ヤフー)」と名付けた」というものだったが、のちに記者による捏造と判明している。

今回の件はGoogle KAI の写真が掲載されたWebサイトもあり、また父親が検索エンジンマーケティングに関わっていること、Google Blog でも取り上げられたことなどから信憑性は高い。しかしよく分からないのが、KAI 氏からGoogle Blog へ送られた文中の、次のくだり。

"When we first knew that my wife Carol is pregnant, I said, 'we will name our child Google.' Everyone laughed and did not take me seriously. My brother said, 'Yeah, name the next one yahoo fuji nikon."

もくろみを聞いた周囲の人はみな、当初は本気と受け取らず、KAI 氏の兄弟は「じゃあ次はyahoo fuji nikonと付けなよ」といったとのこと。しかし「Yahoo!」はともかく「fuji」と「nikon」はいかにも唐突な感あり、気になる。

2005/10/14

Google の所有ドメインリスト

幅広いサービス展開に伴って、またTyposquatting(タイポスクワッティング)を回避しようと考えれば、企業の所有するドメインは自然と増えていくもののようだ。Search Engine Watch Blog経由で、

google domains: "Domains Registered to Google Inc."

Google の所有しているドメインが一覧で確認できる。「Adsbygoogle.com」なんてのはさもありなんという感じだし、以前に話題となった「GBrouser」も「.com」「.net」「.org」で取得されている。面白いところでは、つづりをひっくり返した「Elgoog.com」(ほか「.net」「.org」)も押さえているが、「Elgoog」といえばこちらを思い浮かべてしまう私は、オールドタイマーなのだろうか。

ちなみにネタ元となったエントリーには、先般リリースされたGoogle ならではのRSSリーダー「Google Reader」に関して

The Googlereader.com domain was originally registered by a person in Seattle in April 2004. This registration expired in April 2005.
(*超訳:「Googlereader.com」はシアトル在住の個人が登録していたが、今年4月に期限切れとなり、その後にGoogle が取得した)
とある。このシアトルの方が更新していたら、Google はこのリーダーをなんと名づけていただろうか、などと想像してみるのも面白い。

2005/09/28

Google、誕生月おめでとう。

うわあ。野暮はいわない、本件、ノーコメントで。

When is Google's birthday?: "The exact date when we celebrate our birthday has moved around over the years, depending on when people feel like having cake."

#何のことかわからない人はこちらなど参照のこと。

2005/09/22

Jeeves 氏、解雇の危機

米Ask Jeeves のメインキャラクターである執事のJeeves(ジーブス)氏が、その姿を消すかもしれない。2005年7月にAsk Jeeves の買収を完了した米IAC(InterActiveCorp)のCEO、Barry Diller 氏が、検索エンジンの名称を「Ask Jeeves」から「Ask.com」に変更する意向を語った、とのこと(ネタ元:Pandia 経由でTheStreet.com ほか)。

ジーブス氏のキャラクターを使わなくなるかもしれない、という話は以前から出ていたわけが、今回はかなり可能性が高いかもしれない。懸念されるのは、Pandiaでも言われているように

many believed that the risk involved in changing a well known brand would be too big for Ask Jeeves to drop the “Jeeves” part of the name.

というあたりではないか。せっかく独自の地歩を固めつつあるだけに、無用の失速につながらなければよいが……

2005/09/21

Typosquatting:タイプミスを狙え

「Typosquatting」(タイポスクワッティング)……この単語、定着するだろうか。IT Proの記事より、


「有名サイトに似たドメイン名を取得する『Typosquatting』を多数確認」---フィンランドF-Secure
有名サイトと酷似したドメイン名を取得して,タイプミスしたユーザーをアダルト・サイトなどへ誘導するという手口は以前からよく使われている。以前はそれほど実害はなかったが,最近ではフィッシングの常套手段の一つになっている

以前に紹介した「Yafoo! JAPAN」なんかも近い線だろう。では実際、検索ポータル側ではどんな手を打っているのか。

米Google (www.google.com)の場合、「o」がひとつ多いか少ないところまでは面倒を見てくれる。つまり「www.gooogle.com」や「www.gogle.com」とタイプミスをしても、www.google.comへリダイレクトされる。

同じくふたつの「o」を抱える米Yahoo!(www.yahoo.com)も同様、「www.yahooo.com」にアクセスするとwww.yahoo.com へリダイレクトしてくれる。しかし、「www.yaho.com」だとなぜか「Sorry, the page you requested was not found.」と米Yahoo! Inc. からのメッセージが表示されてしまう。どうやら「yaho.com」のドメインは米Yahoo! が取得しているようだが……さらに不可解なことに、「www.yaho.com」に繰り返しアクセスすると、突如「Ask Yahoo!」なる謎のコンテンツが表示される。ものは試し、トライしてみてほしい。

日本企業の場合に悩ましいのは、「co.jp」ドメインが原則として1企業に1つと限定されていること。グーグル日本法人が「gooogle.co.jp」や「gogle.co.jp」を取得してTyposquatting を回避しようとしても、現実にはかなり難しいだろう。と、ここまで書いて思い出した……「goo.co.jp」……(←分からない人はまわりのおじさんに聞いてみよう)

2005/09/20

Google Earth、アフリカにも横浜にも

Google Earth に、アフリカ大陸の息吹を伝える美しい画像や紀行文のレイヤーが追加された。提供はあの「National Geographic」。
(ネタ元:Google Blog

で、上記のレイヤーを確認して、ついでに日本国内をのぞいてみて気づいたのだが、以前は日本国内では東京だけしか用意されていなかった詳細地図が、横浜はじめ多くの都市でも見られるようになっている(写真は横浜みなとみらい)。すげー。

#前から見られたっけ?
#私が気づかなかっただけ?

ちなみにGoogle ローカルにはまだ反映されていないようだ。楽しみに待ちたい。

【9/21 追記】
Google Earth Blog で、インデックスの大幅な増強が告知されていた。
Major New Database Enhancements to Google Earth
文中のリンク先から新たに追加された都市が確認できる。

日本国内では、

Hiroshima, Japan; Kobe, Japan; Osaka, Japan; Kyoto, Japan; Nagoya, Japan; Sapporo, Japan;

が新たに詳細データの追加された都市となる。

#せっかくなので広島の原爆ドームを見ようと思ったら、
#その区域がちょうど狭間に入っていて
#従来どおりの粗い画像データしか閲覧できない。
#作為的なものではないと信じたいが……

2005/09/06

まだまだマニア向け? 「SEOの概要を知っている」は13.6%

Japan.internet.com のデイリーリサーチ に興味深い結果が。『周りが使っているから…、7割以上が「理解していない IT 用語使う」』という記事中、「下の用語で概要を知っているものはどれですか。全て挙げてください」という設問に対し、「SEO」を挙げた人は300人中41人。13.6%だ。まだまだ努力が足りない、か……もちろん、自身でWeb サイトを持たない限りSEO には縁がないだろうし、必ずしも全員が必要とする手法ではない訳だけれど。(画像の出典はインターネットコム)

さらに追い打ちが。文中、

"では、IT 関連用語はなぜ難しいのだろうか。(中略)「アルファベットが多い」や「耳になじまない」などの理由を見る限り、そもそも日本人には合わないものなのかもしれない。"

……そんなことを言わないでくれ。また記事タイトルにもなっているが、

"「周りが使っているために、自分も意味を理解していない IT 用語を使うことがある」という人は7割を超えている。"

というのは、さもありなん、という感じ。自分では職業柄、知ったかぶりはしないよう心がけているが、これだけ新語が出てくる状況では、一般的には仕方もないか。

5月ごろに参加したブログ関係の集まりで、旧知の記者の方から「RSSという単語にどう注釈をつけようか、困っている」という話を聞いたことがあった。しかし、今回の結果(「RSS」も健闘し、19歳以下で32人、20代・30代で26人だった)を見ると、ブログまわりはそれなりに浸透してきているのかもしれない。しかし一方、決済権限を持つクラスへの浸透はまだまだともいえる。サンプル数が少ないのでできれば増やしていただいて、ぜひ定期的に実施してほしい調査だ。

2005/08/29

Domain Hacks で語呂合わせ

これも面白い。jmblog経由で、「Domain Hacks™ - Domain Hacks for hackers」。自分の気になる単語をサイト名にするにはどういうドメインがいいか、に答えを出してくれる(例:search → http://sear.ch/)。先般、はてなのCTOがドメイン「yai.to」を取得して、

yai.to って何ってそりゃ nao.yai.to ですよ。何に使おうかな。フフ。

と書いたのに近い発想だ。

試しに「SEM-Bar」を見ると「http://sem-b.ar/」など3件の候補が表示される。「kuroyagi」だと「http://kuroya.gi/」など。この「.gi」はGibraltar(ジブラルタル)ドメインだそうで。ジブラルタルかあ……

なお、「.to」(トンガ)や「.tv」(ツヴァル)など広く解放されているものを除き、国別ドメインを国外のサーバー(正確には、別の国に割り当てられたIPアドレス)で運用することは、検索エンジンの誤認識を招く恐れがあるため避けた方がよい、と某メジャー検索エンジン本社のエンジニアが数年前に語っていた。ただし現在も同じ状況かどうかは追っていないのであしからず。

2005/08/24

Overture「キーワードアドバイスツール」の信頼性

本エントリーのタイトルを見てぎょっとした方がいるかもしれないが、何も「キーワードアドバイスツール」の精度が低いとかそういう話ではない。検索回数として表示される数値に、何割かノイズが乗ってないか、という疑問を持っただけだ。

右の画像は「SEO」と検索された回数を調べた際のキャプチャ画面。2005年7月には30,469回も検索されている。いやー、やっぱり「SEO」という単語でSEOかけて上位表示させなきゃ、という誘惑にかられるが、ちょっと待った。

このツールでは、その単語が他にどういう組み合わせで検索されたかも同時に提示してくれるのだが、下のほうに、ぱっと見では意味不明な検索の組み合わせが。「link seo indiepreneur biz」が235回、「site seo indiepreneur biz seo サービス」が147回……業者! ツールまわし過ぎ!!

(ピンと来ない方のために:前者はリンク元の調査、後者はサイト内検索を行っている。回数の多さから考えると、何らかの順位計測ツールを使ったのではないだろうか)

この分では「SEO」の30,469回という検索回数も、どこまでがユーザーによる検索なのか、怪しくなってくる。他のメジャーな検索キーワードについても同様だ。

SEOの実作業においてツール類を使うな、というのも現実的ではないだろうけど、節度を持たないと各種データの信頼性に関わってくる。そしていずれは、技術革新のための収益の源泉となっている検索連動型広告の品質低下と、業界の停滞にもつながりかねない。酒場で話すには真面目な内容になってしまったが、あえて苦言を呈したい。

#もう一点。「SEO対策」で7,727回も検索されているが、
#SEOは何の意味か理解しているのだろうか。
#「検索エンジン最適化」へ対策してどうする?
#きっと「馬から落ちて落馬」に違和感を覚えないタイプなのだろう。

2005/08/23

Google Maps APIを利用した世界遺産ガイド

お、これはすごい!
フォートラベル:世界地図で見る世界遺産ガイド

遺跡マニアの私としてはかなりグッとつかまれた感じ(親会社はちょっとアレだが)。吹き出しが範囲外に出たときに、自動で全体を下げてくれないのが減点ポイントか。

Google Maps APIを利用したサービスもいろいろ出てきているが、今のところ、個人的には今回の世界遺産ガイドが最大のヒットだ。

2005/08/12

2番も3番も同じ、ではない

Googleで検索する際、キーワードによってはWeb検索結果の上に最大2件のアドワーズ広告が表示される。プレミアムポジションと呼ばれるものだが、この枠が最大3件分に拡大された。

アドワーズ広告のプレミアムポジションが3枠に拡大-(((SEM-ch))):
"グーグルは8月11日、自社の検索サイト(http://www.google.co.jp/)で掲載するアドワーズ広告について、これまで2枠まで用意されていた検索結果上部の「プレミアム・ポジション」に新たに3段目を用意し、パフォーマンスが良いと判断されたアドワーズ広告の掲載を開始した。"


まず2枠ありきで、さらに3枠目を加えるかどうか判定している。そのため(Internet Explorerではなんともないが)Firefoxで表示させると1~2件目と3件目の間にかすかな空きスペースが見受けられる。クロスチェックしてないんだろうか? (画像参照)

2005/08/09

清濁あわせ呑むYST

Yahoo!がインデックスを大幅に増強した。検索の対象となるWebページは192億、画像などを含めた総計では200億以上に上るという。(経由:SEM-ch


Our Blog is Growing Up – And So Has Our Index:
"this update includes just over 19.2 billion web documents, 1.6 billion images, and over 50 million audio and video files."

基本、大きいことはよいことなのだろうが、少しゴミが多すぎないか? 例えば「SEM」での検索結果。「壱央へSEMは車は安弥菜をon the page factorsへ福多です」って……(画像参照。一部、モザイク処理済み)



厨房がSEOコンテストの類に便乗してイタズラした残骸らしい。ゴミに挟まれたF社はお気の毒としかいいようがない。

2005/08/06

Baidu.com(百度)が鮮烈デビュー

中国版Google とも称される検索エンジン「Baidu.com」(百度)が8月5日、米NASDAQ市場へ新規株式公開(IPO)を行い、1株あたりの売り出し価格27米ドルに対して125.96ドルと高い評価を得て初日の取引を終えた。ティッカーシンボルは「BIDU」。(参考:Yahoo! Finance およびForbes.com )Baidu.com へは2004年6月にGoogle が出資したことでも話題となったが、それから約1年でNASDAQへの上場を果たした。

Baidu.com のトップページにアクセスすると、ロゴの足跡マークへ「NASDAQ」の札がつけられていることに気づく。クリックするとユーザーへ上場を報告する特設ページへ移動するが、ページが勝手に縦スクロールされていくのは気持ちのよいものではないなあ。

……ところでマイクロソフトが「start.com」でパーソナライズド検索を実験している。デフォルトのトップページにはGoogle、Yahoo!、microsoft の株価が並んで表示されており興味深いが、いずれBaidu.comもここに並ぶようになるだろうか。ちなみに自宅のiBook から開いてみてはじめて気づいたのだが、start.com をSafari 1.3 で表示するとパーソナライズド可能な部分がまったく表示されず、こちらも興味深い(↓)。

2005/08/02

@ITのRSSに……



300×40ピクセルのバナー広告が掲載されている。内容はご覧のとおりの自社広告で、配信はads.ait.valueclick.jp から行われている。3~4件のエントリーごとに1件のバナーが張り込まれているようだが、選定の基準はパッと見た限りでは不明。

RSSへの広告掲載はいま注目の分野だが、この見せ方では脈絡がなさ過ぎてクリックされないのでは、というのが率直な感想だ。

2005/07/31

ドンドンよくなるFirefox の拡張

かなり前の話で申し訳ないが、「Google Toolbar for Firefox」のリリースに合わせてSearch Engine Watch に「Still More Cool Firefox Tools」という記事が掲載された。Yahoo! ToolbarのFirefox版(http://toolbar.yahoo.com/firefox)も1.0として正式公開されたことだし、Firefox の役立つエクステンションということで上掲記事の内容を簡単にご紹介。

  • CustomizeGoogle
    Google での検索結果に、Y! / Ask / MSN などでの再検索のリンクを追加できるほか、特定サイトのURLを検索結果から除くなどの機能も。

  • Resize Search Box
    右肩に用意されている検索窓をリサイズできる、と。

  • View Cookies
    サイトが発行するクッキー(cookies)の確認と管理が可能。

  • Copy Plain Text
    これは特に、Windows で各種マイクロソフト製アプリケーションを使う人に便利なはず。WebページからテキストをコピーしてパワーポイントやOutlook Express に貼り付けると、元のページでのスタイル情報を一緒に移してきてしまう。このエクステンションを追加後、コピーしたいテキストを選択して右クリックのメニューから「Copy Plain Text」を選ぶと、テキスト情報のみがコピーされる、というもの。オススメ。


#タイトルは「ドンドンよく鳴る法華の太鼓」をもじったものだが、
#分かるかな? 分かんねえだろうなあ……

2005/07/22

research and destoroy

意外にファンの多い「goo辞書」に、英単語入力を補助する「スペリングアシスト機能」が追加された(経由:(((SEM-ch))))。試しに「search」を調べるつもりで「sear」まで入力して下向き矢印を押すと、おぉ。入力候補がプルダウン形式で表示される。

それはよいのだが、3番目の候補が「search and destoroy」なのはいかがなものか。とすれば、Google が中国に開設するR&Dセンターは「Research & Destroy」センターだったり? 何を破壊するのかよく分からんが。

2005/07/02

MSN サーチツールバーは「ニョキッ!!」

新MSN サーチのプロモーションサイトがヘンだ。「ニョキッ!!」って……しかも、Flashアニメーションが落ち着いた後にこの「ニョキッ!!」にカーソルを当てると、思い出したように跳ね回るという……。ようやく日本でも自前の検索エンジンに切り替えてデスクトップ検索も公開、大々的に訴求してきたかと思ったら、こういうテイストなのか。ふーん。

#気がつけば「SEM酒場」は先月14日で1周年。
#コメント/トラックバックや直接のフィードバックをいただいた各位に
#支えられ、なんとか継続してこられたのだと感じる。
#多謝。

2005/06/17

第5回 Search Engine Watch 賞

毎年恒例、2004年分が第5回となる「Search Engine Watch Awards」の選考結果について、Japan.internet.com に翻訳記事があがった。

Japan.internet.com WebTutorial - 第5回 Search Engine Watch 賞:
"Search Engine Watch 賞は、 Web 検索で優れた業績を残したサービスに与えられる。 2004年の受賞エンジンは以下の通り。
ベスト検索サービス賞 優勝: Yahoo……(以下略)"

本家のSearch Engine Watch からは3月31日に発表されており(「5th Annual Search Engine Watch Awards」)、動きの早い業界だけに、このタイムラグは気になるところだ。

2005/06/15

Yafoo! JAPANといえば……



Yahoo! JAPANに似せたサイトへ誘導して個人情報を盗み取り「フィッシング」で初摘発、という話題から思い出したのだが、先日、よんどころない事情から初めて泊まった渋谷のまんが喫茶の名前(↑)……

「MANBOO!」

っていいのかオイ。

もうひとつ、焼肉の殿堂こと「Yakoo! JAPAN」にもリンクを張っておこうか。

2005/06/14

Jeevesの若さの秘訣?

アスクジーブスジャパンの公式ブログにて、メインキャラクターである執事のジーブス氏が紹介されている

"さて、そのAsk.jpのトップページに佇む紳士について、ご存知でない方も多いことと思う。名前はジーブス。

ジーブスは、イギリス出身の著名な作家 P.G.ウッドハウスの創出したキャラクターで、英国貴族バーティー・ウースターに仕えている執事である。バーティーのハプニング続きの日常を見事に解決に導くジーブスは、どの話でも痛快である。日本でアニメの「一休さん」が愛されたように、イギリスではスマートな人物として広く愛されている。"

日本でAsk.jpとしてベータ版が開始されたのは2004年8月であり、ジーブス氏は当初から現在までスマートなルックスを保っているが、米国のAsk Jeevesが8周年を迎えた際の公式ブログのエントリーなどを見ると、本家では執事の見た目にかなり変遷のあったことがわかる。それもおおむね若返ってきているようだ。若さを保つ秘訣などAskしてみようかと思うが、答えてくれなそうだなあ。(前回若返った際には、直前にトップページを留守にしてヒマラヤへ出かけていたが、何があったのだろうか……ブルブル)

2005/06/11

MSNツールバーでIEでのタブブラウズが可能に


ie_tab
Originally uploaded by kuroyagi.

9日に公開されたMSN Search Toolbarにより、Internet Explorer(IE)でもタブブランジングが可能となった(スクリーンショット参照)。IEのレンダリングエンジンを使ったタブブラウザは以前から存在しているが、MS純正であり、次期IE7で搭載される仕様を先取りしているというところがポイントだろう。
(経由:MSN Search's WebLog。US English のみ。Microsoft Windows XP/Server 2003/2000 & Microsoft Internet Explorer 5.01以上に対応)

なお、MSNツールバーを隠すとタブブラウジングもできなくなってしまう。ツールバーの一機能として実現されているためと思われるが、残念だ。IE7ではブラウザそのものに実装されてくるのでこの不便さは解消されるのだろう。

2005/06/07

ケンコーコムからJWordへ直球

ケンコーコムの後藤社長が自身のBlogで、JWordに対するストレートな苦情を記している。いわく、Yahoo! JAPANで「ケンコーコム」と検索すると、JWordで他社へのリンクが表示されるのだという。なるほど、確かに。しかもリンク先はなぜか宝塚歌劇団
"買う方も買う方だが、売る方も売る方だ。Jワードは以前からポップアップでインストールを多用したりして、お行儀の悪い会社だと思っていたが、拝金主義が見え見えすぎる。そもそも、そんな会社とヤフーが提携するのもどうかしていると思う。"

#宝塚が「ケンコーコム」というキーワードを買って
#サイトへ誘導してもシナジーはなさそうだし、
#何か単なるミスのような気もするのだが。

2005/06/06

Google ユニバーシティ検索

不勉強なもので、ついぞ知らなかった。Google ユニバーシティ検索だそうだ。要は、大学を選んでキーワードを入力すると、その大学のドメイン内で検索してくれる、というものらしい。出身校を選んで自分の名前を検索してみたが、まったくヒットせず。Internet Archive で調べてみると、出身講座のサーバーが2002年以降、機能しなくなっているらしい。まあ、卒業したのも〓年前の話だからなあ……

2005/05/28

今週のspam

まずはこのサイトをご覧いただきたい。
ttp://www.darumaya.co.jp/
強烈な色使いとアニメーションgifに目もくらみそうだ。その方面では有名なサイトなんだろうか。ここ2週間ほどは業界的に大き目のトピックがあいついだにもかかわらず、あまりのインパクトに負けてついこっちをとりあげてしまった。

今週このサイトからspamメールをいただいた。いわく、
From: ダルマ屋無線模型店
Date: Fri, 27 May 2005 10:35:49 +0900 (JST)
Subject: 木製建築模型! Yahooショッ ピング ㈱ダルマヤ無線模型店
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
木製建築模型のご案内!
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

ダルマヤ無線模型店ホームページ
http://www.darumaya.co.jp

Yahooショッピング(ダルマヤ無線模型店)
http://store.yahoo.co.jp/darumaya/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
=====配信停止を御希望される方=============
今後㈱ダルマヤ無線模型店からのメールを「受信拒否」される方は返信メールをお送り
下さい。 darumaya@wcv.jp
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だそうで。Yahoo!ショッピングも、こういうのを放置しておいていいのかな。なぜ受信拒否にカッコがついているのかも不明だ……

Windows版Outlook Expressには、メールを開いた際、本文がURLで(改行なしに)終わっているとその下の余白部分まで含めてリンクがかかるというバグがある。上記メールもURLで終わっていたため、クリックしたつもりもないのにサイトが開かれてしまい、そのインパクトにのけぞる結果となった。バグとspamの素敵なコラボレーション。

2005/05/15

TVの深夜番組で検索数を使った企画が

金曜の深夜、酔って深夜番組を眺めていたところ妙なコーナーを発見。「hoge」→「hoge fuga」というように、回答者が順番に検索キーワードを追加し、検索結果がゼロになったら負け、というゲームだった。たぶん10キーワードくらいまで追加されていただろうか、回答者のお笑い芸人やアイドルも意外なほどロジカルな考え方をしていて(←というのは偏見か?)、なかなか結果がゼロにならなかった。
*番組はたぶん「虎の門」だと思うが、サイトが更新されていないので断言はできない。

家族はつまらないと文句を言っていたが、ページ作成者の心理を読みながらキーワードを追加するという行為に各回答者の個性も出ていて、面白い企画だったと思う。また検索にYahoo! JAPANのページ検索を使っていたのも珍しく感じた。一般のテレビ視聴者にとってはそちらの方がなじみやすいという判断だろうか。

2005/05/11

goo……じゃないよね?

gooラボで昨年2月から実験的に公開されてきた「日本語自然文検索実験」が9日、ひそやかにその幕を閉じた。実験内容の詳細は./Jのトピックに詳しいが、自信度が低いと「〜じゃないよね?」と出るなど、ちょっと変わったテイストの実験だった。どんなフィードバックが得られたのか分からないが、いずれgooの本サービスに活かされることを期待したい。

他にもgooラボでは数多くの実験が公開されている。gooには、Googleがリリースする各種ベータ版サービスと比べて革新性はないものの、何かを少しずつ改善していこうというような粘り強さを感じる。ひきつづきがんばってほしい。

2005/05/07

"Tiger" 商標権訴訟に見るクラスタリングの必要性

ポトフlog経由で、4/29にリリースされたばかりのMac OS X Tiger(ver.10.4)に関するトンデモ系ニュース。
『Tiger』は商標権の侵害--コンピュータ販売業者がアップルを提訴 - CNET Japan: "
「Apple Computerが『Tiger』という言葉を用いるようになってから、インターネット検索エンジンの検索結果にも影響が出ている。それまでは、『tiger』という語をインターネットで検索したときに、検索結果に表示されるコンピュータ/ソフトウェア/コンピュータ関連製品のプロバイダはTiger Directだけだった。また、Tiger Directほぼ確実に、検索結果の上位3件に入っていた」と同社は訴訟文書に書いている。それが現在では、GoogleやYahoo、MicrosoftのMSNで検索を行うと、AppleのTigerがトップに表示されるようになってしまったとTiger Directは述べている。"

「Tiger Direct」ならともかく「Tiger」というのは限りなく一般名詞に近く、商標になりうるのかどうか。また次期Mac OS X の名称が「Tiger」であることは昨年半ばから明らかにされていたと記憶しているが、なぜ正式リリース直前に提訴したのか、というあたりも問題だろう(Apple が引けなくなった状態にしておいて和解金のつり上げを狙ったか?)。

提訴の内容には検索結果の順位も引き合いに出しているが、「Tiger」と検索するユーザーの中で、Tiger Directのサイトを探している「指名買い」の割合はどのくらいなのか。違う意味の「Tiger」を求めて検索したユーザーがTiger Directでついコンピュータを買ってしまった、というケースは考えにくいため、Tigerというキーワードがどの程度Tiger Directのビジネスに有効なのか、ということは考えてしかるべきかと思われる。不勉強にしてTiger Directというサイト名は今回の件があるまで知らなかったが、ブランドとして確立しているものなのかどうか。ちなみに問題のサイトはこちら

#だいたいそこまで言うのならSEOくらいきっちりやっとけ、
#デザインもダサすぎ、というのはさておき。

さて以前から、複数の意味を持つキーワードについて検索すると、それぞれの文脈で記述されたページが検索結果画面内に混在する点は問題として指摘されてきた。その解となるべき取り組みのひとつが、Vivisimo / Clustyなどに代表される「クラスタリング(グループ化)」だ。例えばClustyで「apple」「jaguar」「tiger」と検索し、左側に表示されるグループを見てもらうと分かりやすいだろう。このように意味のかたまりごとに提示すれば、自分の求めている検索結果により近づける、という考え方に基づいたアプローチとなっている。Google News も実はこのクラスタリング(グループ化)を行っている、といえばよりイメージが湧くだろうか。

ClustyはVivisimoによりベータ版として公開されているが、フレームを使わずに1ページで表示するなど、工夫の跡が見られる。ナビゲーションはAjax化してしまってもよいのではないかと思うがどうだろうか(Google なら最初からその形で出してきただろう)。検索結果のクラスタリングはVivisimoだけでなく、例えばMicrosoft Research Asia もクラスタリングの実験を行っているとmsnsearch's WebLogで告知されていたが、現在は使えなくなってしまっているようだ(4月中旬時点では利用できており、Vivisimoと同じくフレームを使用して結果を表示していた)。

だらだらと長くなってしまったが、オチは「Clustyでtigerと検索しても、Tiger Direct は項目のひとつとして表示されていなかった」というところで。オチてないが。

2005/04/30

Firefox の伸びは減速? Mac 版IE からSafari へ切り替え進む

ブラウザのシェアに関する調査が蘭OneStat.com から発表されている。前回の数字に見られた傾向が今回さらに顕著となったようだ。Mozilla 系が0.24%伸長して8.69%に、そしてSafari もわずかながら増えて1.26%となっている。リリースに見る今回の数値のポイントは以下。
Mozilla's browsers global usage share is 8.69 percent according to OneStat.com
"It seems that the rapidly growth of the global usage share of Mozilla's Firefox is slowing down at the moment. It looks like that browser users of Internet Explorer for Apple's Mac are switching to Safari because the global usage share is still growing" said Niels Brinkman, co-founder of OneStat.com.

Firefox の伸びに関してはたしかに「減速」という見方もできるが、潜在的利用者の層を考えれば着実にシェアを伸ばしているといえなくもないだろう。

2005/03/29

Blogger を悩ますパフォーマンス低下問題

日本ではまだユーザーが少ないためそれほど知られていないと思うのだが、本サイトも利用しているオンラインBlogツール「Blogger」は、時間帯によってはパフォーマンスが急激に低下する。自分だけかと思ったらそうではないようで、皮肉にも、筆禍事件でGoogle を辞したMark Jen 氏が、問題のblog をBlogger から移転させようとして作業が進まなかったさまを移転先に掲載していたりもする。

さすがに何が起こっているのか気になっていたところ、タイムリーな記事が。

ITmediaニュース:Googleのブログを悩ますパフォーマンス低下問題:
"問題は電源、実際の電気だ――信じてもらえるとすればだが。現在、マシンに加えて電源の追加に当たっている"

そんなこともあるのだろうか。興味深いが、ユーザーとしては早々の電源増強をのぞみたいところだ。無料なので申し訳ないとは思いつつ。

2005/03/23

Google検索ヒット数の活用法-芸能証券

某巨大MLでも紹介された「芸能証券」。芸能人の名前をGoogleで検索し、その該当件数を株価になぞらえて1日2回記録してゆく、というものだ。検索語句もそれなりに考えて指定してあり、同一銘柄(芸能人)に対する中長期の傾向を見るにはよさそうだ。新興女性アイドルが所属する「芸証シスターズ」など、名前の付け方もひねってある。好きな銘柄の株価チャートを自分のサイトへ貼り込めるチャートリンクなども面白い仕組みだと思う。

そこそこ活躍していても上場(=登録)されていない芸能人がいるのは仕方のないところか。音楽関係が182件というのは少ないと思うが(たとえば「ウルフルズ」が見つからない、など)、今後の上場要件の緩和に期待したい。

このコンテンツはSEやデザイナーのネットワークが運営しているとのこと。こういった独創的なコンテンツを生み出せる人たちにはぜひがんばってほしいが、以下はさすがに何かが違う気がする(ま、別に深く追求する気はないが)。

Google分析研究・SEOを駆使したサービスの提供:
日々の銘柄の値動き等からGoogleのクローラーの特徴を継続的に研究・分析、蓄積されたノウハウを活かし、よりヒットされやすいホームページの構築・提案をいたします。

ちなみに23日午後時点での「"芸能証券"」の株価は10,700円。しばらくは上昇局面が続くのだろう。チャートを元にテクニカル分析を行うブログも開設されている。ここまでできれば立派なものだ。

2005/03/15

spell with flickr

H&Aさん経由で、"spell with flickr"。ただ単純に面白い。





2005/03/14

MyBlogLogのしくみ

百式で紹介されていた、サイト外へのリンクがクリックされた回数をカウントしてくれるという「MyBlogLog」を、1週間ほど使ってみた。結論から先に言うと、ひじょうに面白い。自分の紹介したページがどれぐらい見られたか、を追跡できる訳だが、けっこう古いエントリーのリンクが意外に人気だったりする。(ニュースサイトへのリンクだったため、該当記事がすでにDBから落ちていたりして……申し訳ない)

導入もbodyの終タグ直前に1行のスクリプトを挿入するだけで、簡単かつスマート。どういうしくみなんだろう、と思い、jsファイルを落としてのぞいてみようかと考えたのだが、先にやっている人がいた。詳しい仕組みはリンク先を見てほしいのだが、感想としては私もまったく同感だ。

jmblog: MyBlogLog の仕組み:
"どれも、知っていればそれほど難しいものではないので(知らないことばっかりだったけど)、これはまさにアイデア勝ち!ですね"

2005/03/01

ecotonoha2005と「図解 インターネット広告」

ユニークなコンセプトとビジュアルで評判となったNECの環境活動サイト「ecotonoha(エコトノハ)」が、今年もメッセージの受付を開始した。今年は携帯電話からもメッセージを送れるようになったとのこと。ecotonohaを知らなかった、という方はとにかく試してほしい。数々の受賞歴もうなずける美しさだ。

NEC ecotonoha [ エコトノハ ]

この企画を担当したNECメディアプロダクツへのインタビューが、先月出版された「図解 インターネット広告」(太駄健司著、翔泳社)に掲載されている。「環境をテーマにブランディングをやろう」ということでプロジェクトを進め、ecotonohaに結実するまでの舞台裏がうかがえ、興味深かった。

同書にはブログや検索連動型広告、アフィリエイトの事例も掲載されている。インターネット広告全般についてわかりやすくまとめられており、初級者が読んで勉強になるのはもちろん、実際に業務でネット広告に携わる者にとっても視野を広げるきっかけとなり得る、奥行きのある内容となっている。

Yahoo!ディレクトリへの商用サイト登録はすべて有償に

Yahoo! JAPANのディレクトリ登録について、方針の変更が告知された。商用サイトの登録申請に際して、これまでは無償の「スタンダード」か有償の「ビジネスエクスプレス」かが選択できたが、4月1日からは有償の「ビジネスエクスプレス」のみでの審査となる。
Yahoo! JAPAN - ビジネスエクスプレス:
"お知らせ 商用(営利)目的のサイトの推薦は、2005年4月1日よりビジネスエクスプレスのみとさせていただきます。なお、商用(営利)目的のサイトの無料での推薦(スタンダード)は2005年3月31日で終了いたします。(2005年3月1日)"
制度のほうを実態にあわせた、ということだろう。

#Yahoo! JAPANがらみでは、昨日発表されたバリューコマースとの
#資本・業務提携(に向けた友好的なTOB)のほうが
#インパクトは強いと思うが、諸事情によりノーコメント。

2005/02/28

Safari利用者が増加? OneStat.comのブラウザ利用率調査から

蘭OneStat.comが28日、ブラウザ利用率調査の結果を発表した。Firefoxのシェアがひきつづき伸長して8.45%となる一方、IEの利用率は減少がつづいている、とのこと(といっても87.28%でいまだに独占的な地位にあることは間違いない)。
Mozilla's browsers global usage share is 8.45 percent according to OneStat.com:
Mozilla's browsers have a total global usage share of 8.45 percent. The total usage share of Mozilla increased more than 1 percent since Novermber 2004. Microsoft's Internet Explorer still dominates the global browser market with a global usage share of 87,28 percent which is 1.62 percent less as at the end of November 2004.
*今回からバージョンごとの比率が発表されなくなっている。

このリリース中、いまひとつ理解しがたいのが、"The global usage share of Apple's Safari has increased with 0.3 percent from 0.91 percent to 1.21 percent since Novermber 2004."の一節。Mac OS Xの純正ブラウザ「Safari」のシェアが0.3%も上昇した、というのだが、Macintosh本体が爆発的に売れるか、OS X 10.2以前からのOSバージョンアップが行われるくらいしかシェアの上昇する要素は考えられず、どうにも納得しかねる。どなたか有力な推論のある方はぜひご教示いただきたい。

なお、このブラウザ利用率調査の計測方法について簡単にまとめると次のとおりだ。
OneStat.comはウェブサイト(アクセス)解析ツールを提供しており、このツールは100カ国・5万以上のウェブサイトに導入されている。調査は100カ国それぞれに2万ユーザーを抽出し(計200万サンプル)、その利用ブラウザを集計したもので、1週間の平均値となっている。

2005/02/17

Google Zeitgeist(国際版)にインドなど追加

検索数の多いキーワードや、急激に検索数が伸びた注目語を掲載する「Google Zeitgeist」。この国際版の対象地域に、インドとニュージーランド、アイルランドが追加された。(経由:Google Blog

Zeitgeist Around the World

各国のランキングを眺めてみると、注目のインドをはじめ各国で「tsunami」が上位に来ている(報道統制のきびしい中国でも「印度洋海啸」で10位)。そんな中、日本だけは我関せずといった風情でランキング内に津波関連のワードがない。じゃあ何が検索されているかと見れば「インリン」「及川奈央」……さすがに愕然とした。

このZeitgeist国際版には日・中・韓(ハングル)など複数言語の文字が同居していて、なんとなく楽しい。「UTF-8」だからこそ実現できることだな、と。もちろん、この文字コードが内包する文化的な問題は認識しているが、こういったメリットもあるのだと気づかされた。

2005/02/07

Yell.com:方言を理解するローカル検索

元はThe Sun(英国の大衆紙)の記事だったようだが、ケララ州(インド)のニュースサイトがひっかかってきた。いわく、
Yell.com, a search engine that understands local slang!
if someone is suffering from toothache in Yorkshire a quick search for axels (meaning teeth) would bring up a list of the area's nearest dentists.
……英国のローカル検索エンジン「Yell.com」では、地域を指定して方言で検索すると、正しく認識して検索結果を返してくれる、という内容。2月3日に追加された機能を紹介している。Yell.comのトップページ中央「Local Lingo」に他の検索例が置いてあるので興味のある方はお試しあれ。

#Yell.comの「Yell」は「Yellow Pages」から。

考えてみればローカル検索と方言の相性はよい(機能として追加する必然性が感じられる)し、他のローカル検索エンジンも追随する可能性はありそうだ。なお認識の対象となっている方言の一覧を見る限りでは約40語程度と意外に少なめだが、リストへの追加依頼を受け付けているので、これから拡充してゆくのだろう。ローカル検索の構築にはどうしても労力がかかってしまうだけに、面白いアプローチだと感じる。(念のため、Yell.comのプレスリリースはこちら

#ケララ州には20歳の頃に訪れて、
#コヴァラム・ビーチでムール貝をたらふく食べた記憶がある。
#もうだいぶ変わったのだろうな……

2005/02/02

AdWordsの2004年をふり返る

……という企画コンテンツがGoogleによって作成・公開された。
AdWords Year in Review
Google AdWords 2004. The ideas -- and the engineers -- that drove the year's technology improvements. More. And less.
「more inventory」「less guesswork」「more control」「less hassle」「more global」の5つの進化と、「tips」から構成されている。モノクロ写真を効果的に使ったデザインは、英文が読めなくとも一見の価値あり。ぜひ。

2005/01/31

Lynxユーザーの受難

スラッシュドットジャパン経由で「Boing Boing」より、
Jailed for using a nonstandard browser
A Londonder made a tsnuami-relief donation using lynx -- a text-based browser used by the blind, Unix-users and others -- on Sun's Solaris operating system. The site-operator decided that this 'unusual' event in the system log indicated a hack-attempt, and the police broke down the donor's door and arrested him.
スマトラ沖地震を支援するために寄付をすべく、Solaris上でテキストブラウザ「Lynx」を使って支援団体のサイトへアクセスしたら、運営者にクラッキングとみなされて通報され、警察に逮捕された(!)という記事。詳細には未だ不明の点も多いようだが、ぶっそうな話だ。

このLynx、Googleの「Web マスターのためのガイドライン」では
Lynx などのテキスト ブラウザを使用してサイトを確認してください。サーチ エンジン クローラがサイトを見る際、そのほとんどが Lynx のような見方をします。
と紹介されている。私も記述確認のため時々Lynxを使用するので、他人事とは思えない。知らないUser Agentだというだけで通報されてはたまらない。そのうち、クローラーを巡回させているだけで告訴対象になったり!? やれやれ……

2005/01/27

社長もすなるblogというもの

これはまた、なかなか微妙な……。CNET Japan より、
グーグル内部者のブログが一時停止に--問題修正後に復活
Jenは、「Ninetyninezeros」(「googol(10の100乗)」の言い換え)と名付けたブログのなかで、世界で最も注目を集めながらも、内情はあまり知られていないテクノロジー企業Googleの内情を、従業員の立場から驚くほど率直に記述している。
……社会人として、また会社人として、やるとマズイことがいくつかあって、「職務上知りえた機密を社外に漏洩すること」などもそのひとつだろう(レベルはあるだろうが)。

#私も率直にいって、書きたいけど書けないことは山ほどあり、
#そこはぐっと我慢しつつ、誰でも見られる場所に置かれている情報から
#いかに楽しんでもらえる小ネタを拾うかに心を砕いている。
#「SEM酒場」というとおり、本ブログが、酒の席で交わされるような
#「役に立たないが、なんとなく楽しめる」ものになっていればよいのだが。

社長blogが流行っているのは、ひとつにはまず、自分の書いたものに全責任を持てる立場だからだろう。また、blogという率直になりすぎる仕組みの中でバランスを取りながら発言していくことは意外に難しいと思われるし、そこで経営者としてのバランス感覚や判断力がモノをいいそうだ。件のG社社員は今月17日に入社したとのことで、G社が外部に発信してゆきたいメッセージということについて、心底から理解できてはいなかったのではないか。IPO後には株主への責任も、より重くなっているわけだし。今後、Jen氏が節度を持ってGoogleで過ごしてゆくことを祈念したい。

蛇足。問題のブログのテンプレートは、本ブログと色遣いがちょうど反対だ。

#さらに、ぜんぜん別件だがそういえば、
#グーグル広報Sさんのブログは今年に入ってから更新されてないな……(ぼそっ)

2005/01/24

汝、デスクトップ検索を語るなかれ

このF社が提供するコラムは当たり外れが激しく、バクチのような面白さがあるが……
Google デスクトップサーチの登場による検索エンジン業界の変化
デスクトップサーチの特徴を一言で言えば、「自分のパソコンの中にあるテキスト情報をすべてデータベース化している」ことだ。これまで OS に備わっていた全文検索機能が一回一回文字列を検索していたのに対して、デスクトップサーチは検索対象のテキスト情報を「事前に」データベース化しておき、そこから検索を行う。
……今回の文章は「ハズレ」のほうだな。事前に索引(インデックス)を作っておいて検索をかける、というアプローチは、Mac OS 8.5に搭載されたSherlockでアップルコンピュータが実現している。1998年あたりだったはず。直前で「OS」の例としてMacintoshを出すのなら、それくらいは知っておいてほしいところだ。
このデスクトップサーチは非常に便利であり、一度インストールすればアンインストールされることがあまりないと考える。この「アンインストールがされない」というポイントは重要である。
おいおい、それはただの印象では。いきなりポイントにするな。Google以外のデスクトップ検索も使ってから書いてくれ。

だいたいデスクトップ検索の(検索エンジンにとっての)キモは、「ローカルPC内/Webを問わず関連性の高い文書を抽出して提示することによるユーザーへのメリット提供」→「(常用されることによる)検索エンジンとしてのシェア拡大」→「そこへ広告を配信することによる広告主/検索エンジン側のビジネスチャンスの拡大」だろう。SEOしか知らない担当者から見るとこういう発想になるのかな。そこは興味深いような、そうでないような。

2005/01/23

Stingのコンサートに行ってきた。

昨夜、妹から電話があり、急遽Stingのコンサートへ行くこととなった。場所は武道館、17時開演。会場には40代のカップルが目立った。Stingといえば私が洋楽に親しみ始めた頃にはすでに押しも押されぬ大スターであったし、POLICE時代から考えればもう20年以上も第一線で活動してきたことを考えれば不思議ではない。

席は2階で、かなり後ろの方ではあったが正面がよく見える位置。ほどなく始まったコンサートの内容は彼のヒット集に近く、シングルでヒットした曲はほぼもれなく演奏されていた。POLICE時代の曲も、私が知っている範囲で4〜5曲はあった。コンサート本編のラスト(ロクサーヌ)やアンコールの締めくくり(見つめていたい)など、逆にここ十数年の活動は何だったのかと心配になるくらいだ。ステージのセットはシンプルだったが、スクリーンに映写されるクリップは凝っていた。

個人的には「English man in New York」が非常に懐かしかった。父の転勤に従って北陸に引っ越した一時期に抱えていた違和感に近いものであると感じ、また「Be yourself, no matter what they say...」の歌詞はその後も支えにもなってきた。今回は少し速いテンポでの演奏だったが、楽しめた。


……これで終わると単なる鑑賞記なのでそれらしい話を追加。ひところGoogleにおいて「ホスティング」という単語は「ホ」+「スティング」として認識されていたため、「スティング」で検索するとSEOを施した「ホスティング」関連のサイトが上位に表示されるというひどい時代があった。現在は認識がかわったためそのようなことはないが、カタカナの語句について慎重な扱いが必要である状況は現在でも散見される。

2005/01/21

JWord が Firefox に対応……で?

脱力系ニュース、とでも言おうか……
JWord(日本語キーワード) - ニュース・お知らせ
検索ナビゲーションサービスJWordが、インターネットのホームページを閲覧するための無料Webブラウザソフト「Firefox」に対応し、ご利用いただけるようになりました……

もともとFirefox のロケーションバーには Google の I'm Feeling Lucky™ 検索が統合されている。わざわざFirefoxをダウンロードする層と、これまでJWordをインストールしてきた(もしくはあらかじめインストールされていた≠利用してきた)層には重複する部分が少ないように思われるがどうなのだろうか。

なお上記リリース文ではFirefoxの利用者を1,600万人としているが、SpreadFirefoxを確認すれば1月20日時点で1,900万人の利用者がいることは容易にわかるはず(百歩ゆずって15日時点のキャッシュを見ても1,800万だ)。手を抜きすぎの感あり。

2005/01/17

OR検索の上手な使い方

ふだん、検索の際にはツールバーもしくはブラウザの検索窓から入力することが多く、なかなかGoogleのトップページにはアクセスしない。久しぶりに開いてみると、「スマトラ地震・津波 関連情報」が掲載されていた(もしかしたらけっこう前からかもしれない)。

関連情報として掲載されたリンクがすべて、GoogleニュースもしくはWeb検索結果へのリンクであるところがGoogleらしい。と同時に、検索語に「OR」が上手に使われている点に目を引かれた。たとえば「Google ニュース日本版 検索結果」といった具合だ。(*念のため、「or」は「~または~」を意味する検索式)

中級以上のインターネットユーザーであれば、除外したいキーワードの前に「-」をつけるだとか、ひととおりの検索式は理解していると思うが、意外に使えていないものだ。使いこなしの実例を思わぬところで見かけて、あらためて勉強になった。

#ちなみに上記の津波関連情報ページ、Google.comのものと比較してみても興味深い。

【追記】
初出時、検索式が小文字で「or」となっていたが、正しくは大文字の「OR」であるため、修正を行った。 (2005/01/18)

2005/01/15

長男命名「Yahoo」…ネット交際で結婚、感謝の印

SANSPO.COMより、
長男命名「Yahoo」…ネット交際で結婚、感謝の印
ロイター通信によると、ルーマニア・トランシルバニア地方の夫婦が、昨年暮れに生まれた男児に「Yahoo(ヤフー)」と名付けた。地元紙によると、この夫婦はインターネット上で知り合い、3カ月のネット交際を続けた後、結ばれた。このためネットへの感謝の印として、世界的に知られるネット検索大手ヤフーと同じ名前を付けることに決めた。
日本で同じことが起こるとすれば「鈴木エキサイト」とか、そんな感じだろうか。それにしても、名前には最後の「!」(感嘆符)まで含めてほしかった。父親は「ネットは自分の人生にとって重要な“指針”だから」とコメントしているが、ぜんぜん意味が分からないよ……

2005/01/13

NAVER、1月末に日本語での検索サービス終了……本国では依然好調

#謹賀新年。

韓国発の検索サービス「NAVER」が1月31日をもって日本語での検索サービスを停止すると発表した。
検索サービス終了のお知らせ
ご愛顧いただきましたNAVER「検索サービス」は誠に勝手ながら、2005年(平成17年)1月31日をもちましてサービスを終了させていただくことになりました。

正式サービスは2001年4月からだったがほとんど浸透しなかったようで、一般にはNAVERといえば無料で利用できる「NAVERブログ」提供元としての印象が強いかもしれない。個人的にも、韓国企業とのビジネスに関わっていた時期に公開されたサービスだったので、根付かないままサービス終了にいたったことに感慨深いものがある。

一方、韓国では検索エンジンとして依然好調のようだ。注目されなかったが、Yahoo! Desktop Searchのリリースと同じ10日にNAVERもデスクトップ検索ツールを公開している。(経由
NHN joins desktop search competition (The Korean Herald)
Windows 98以上に対応ってのがすごい。

また上記によれば、韓国最大のコミュニティポータル「Daum」も今年中にデスクトップ検索に参入するとのこと。こうなってくると気にかかるのは、日本で独自にサービスを展開する検索ポータル各社(特にgooあたり)の動向だが……