本エントリーのタイトルを見てぎょっとした方がいるかもしれないが、何も「キーワードアドバイスツール」の精度が低いとかそういう話ではない。検索回数として表示される数値に、何割かノイズが乗ってないか、という疑問を持っただけだ。
右の画像は「SEO」と検索された回数を調べた際のキャプチャ画面。2005年7月には30,469回も検索されている。いやー、やっぱり「SEO」という単語でSEOかけて上位表示させなきゃ、という誘惑にかられるが、ちょっと待った。
このツールでは、その単語が他にどういう組み合わせで検索されたかも同時に提示してくれるのだが、下のほうに、ぱっと見では意味不明な検索の組み合わせが。「link seo indiepreneur biz」が235回、「site seo indiepreneur biz seo サービス」が147回……業者! ツールまわし過ぎ!!
(ピンと来ない方のために:前者はリンク元の調査、後者はサイト内検索を行っている。回数の多さから考えると、何らかの順位計測ツールを使ったのではないだろうか)
この分では「SEO」の30,469回という検索回数も、どこまでがユーザーによる検索なのか、怪しくなってくる。他のメジャーな検索キーワードについても同様だ。
SEOの実作業においてツール類を使うな、というのも現実的ではないだろうけど、節度を持たないと各種データの信頼性に関わってくる。そしていずれは、技術革新のための収益の源泉となっている検索連動型広告の品質低下と、業界の停滞にもつながりかねない。酒場で話すには真面目な内容になってしまったが、あえて苦言を呈したい。
#もう一点。「SEO対策」で7,727回も検索されているが、
#SEOは何の意味か理解しているのだろうか。
#「検索エンジン最適化」へ対策してどうする?
#きっと「馬から落ちて落馬」に違和感を覚えないタイプなのだろう。
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