2006/12/16

若い娘はガジェットがお好き

一発ネタ from eMarketer.com。いわゆるジェネレーションX(1965年から1976年に生まれた世代)やジェネレーションY(同1997年〜1994年)の若い女性達は、ガジェットの利用や購買においても知識があり、積極的である、という調査結果がまとめられている。

 

2点目の表からは、ジェネレーションYの女性が購買の意思決定にあたって参照するメディアとして、インターネットがその重要度を急激に高めた様子がうかがえる(2004年の16%に対して2006年には24%まで伸長)。文中のコメント、
"Marketers often target men for electronics advertising; however, they should consider broadening their approach to reach this key female consumer segment," said Jim Litwin, vice president of market insights at Vertis.
(意訳:この手の製品・サービスのマーケティングは男性をターゲットにしがちだけど、若い女性層についても考えるべきだよね)
はまあそのとおりかと。

さて、本エントリーで言及したかったのは実は記事の内容ではなくて、執筆者のDebra Aho Williamson 氏について。日本人にとっては脱力もののミドルネームもさりながら、記事タイトルとご尊顔のギャップがいい感じである。まあ「Senior」 Analyst だからアリか。

Ahoさん

2006/12/03

Google/Yahoo! Answers に関する雑感

日本国内では(そして米国内でも?)あまり知られないまま、2002年以来の歴史に幕を降ろすことが告げられたGoogle Answers。1年ほど前にスタートし、爆発的にユーザーを増やしたYahoo! Answers との勢いの差は、HitWise による訪問者数のグラフを見ても明らかだ。



TechCrunch に比較記事があがっているが、どちらが勝った負けたというより、それぞれの得意なアプローチや立ち位置の違いが現れたもの、という印象が強い。同じく米Yahoo! 傘下のいくつかのサービス(含むFlickrdel.icio.us )がひきつづき好調であることも示唆に富むのではないだろうか。

*先行した日本のYahoo! 知恵袋(や、その源流となったYahoo! KOREA のサービス)の話題から各検索エンジンの特性につなげて、情報探索行動の地域性について言及しようかと思っていたのだが、集中力が切れたためここで終了。

2006/12/02

Google ニュースにCNET 読者ブログ……ご勘弁を

日ごろGoogle アラートを情報収集手段として利用しているのだが、とあるキーワードのアラートで、以下の記事が送られてきた。



「CNET Japan」で「GoogleがM&Aを急ぐ理由」……一応チェックしておくか、とクリックしてびっくり。「CNET 読者ブログ」のエントリーだった。ぐったり。

CNET 読者ブログはCNET の名前こそ冠されているものの、実態は一般のブログとなんら変わらない。内容の信頼性や面白さに関しても、よく言って玉石混淆(こんこう)というところ。要はGoogle ニュースのソースとして採用するに足るものではないだろう、というのが今回のぐったりを通して感じたことだ。うっかり含めてしまっているのであれば、Google にはぜひ改善をお願いしたい。

ついでなので上記エントリーも俎上にあげてみるか。
(見出し)トラックバックがPageRankを崩壊させる
(本文)正確には、トラックバックによる『バックリンク』が問題となります
nofollow って知ってる? 2005年1月に提唱されたものだけど。ブログ名は「インターネットの理解」だそうだが、「書き手がインターネットを理解すべく勉強してゆく過程をリアルタイムで中継する」の意味だろうか。がんばってください(棒読み)。

2006/11/25

Wikipedia を利用したSEO スパム

語るに落ちる、とはこのことか。SEO 業界を代表する著名スパマーの一人が「ページランクの高いサイトとリンクする方法」と題したスパム奨励記事を執筆して炎上した模様。スラッシュドットでも大盛り上がり中のようだ。



要は「Wikipedia に自社の記事を書いて外部リンクを獲得しましょう」という、公共の場を自社の宣伝で汚して恥じない発想が、当然ながら反感を買っているというだけの話。コラムのしょっぱな、リードの
プレミアムなリンク元を稼ぐ裏ワザと、SEOを応用したお小遣い稼ぎのテクニックをご紹介します
というあたりから、すでに下賎な臭いがただよってくる。この手合いに騙されないよう免疫をつけておきたい方のみ、我慢してご一読を。

ちなみに、同じようにWikipedia で自社の宣伝項目を作成し、あろうことか「SEO」の項目からリンクを張った身の程知らずを見かけたことがある。今は削除されたようだが、履歴を確認してみると見つかるので、お好きな方はどうぞ(2006年2月下旬に投稿された模様)。

2006/11/06

Yahoo! Time Capsule、8日まで

米Yahoo! が実施中の「Yahoo! Time Capsule(タイムカプセル)」プロジェクト、いよいよ締め切りまで残すところあと2日となった。開始時に何本か日本語の記事も見かけたが、実際に試した人はどれぐらいいるだろうか?


念のためプロジェクトの概要をおさらいすると、
  • 現在の暮らしやインターネットの使い方を、メッセージや画像、動画を通じてタイムカプセルに保管する
  • コンテンツは10のテーマから構成される −愛、 悲しみ、怒り、信頼、美、楽しみ、過去、期待、今、自分
  • アップロードされたデジタルコンテンツは、封印後、2020年まで米国スミソニアン博物館に保存される
  • サイトを手がけるのは、アーティスト Jonathan Harris(ジョナサン・ハリス)氏
といったところ。なお、自らコンテンツをアップロードせずとも、他の人が保管したものを閲覧することが可能。日本語など10の言語が用意されており、Flash で軽快に動作する画面は、独特だが分かりやすい。このUI(User Interface)は触ってみる価値があるだろう。8日(水)の24時には封印されるため、まだ試していない方はぜひ。

2006/11/03

「ググる」はNG。では「Ask」は?

米Google が、検索するという一般的な行為に対して「Google」という商標を動詞的に使うのは避けてほしい、と要請したのは日本の各種オンラインメディアでも報じられているとおり(こことか)。つまり「Google で検索すること」を「Googling」と呼ぶのはOKだが、「I googled him on Yahoo!」はNGということで、まあ当たり前のように思うが、Google のプレゼンスが圧倒的な欧米では後者のような使用例が実在するのかもしれない。



で、本件を受けて「じゃあ御社はどうなの」ということでAsk.com にメールや電話を寄せたユーザーがいるらしい。便乗したJoke のような気もしないではないが、The Ask.com Blog に「You Do and/or May, In Fact, "Ask" (or "ask")」というエントリーがあがっている。いわく、
"Ask" does not mean "ask." Ask means "Web search" and "search tools" and "smart" and "up-and-coming-growing-market-share-but-still-relatively-small-why-not-check-it-out."
(意訳:「Ask」は尋ねるという意味の動詞「ask」と同一のものではありません。「Ask」は「Web検索」「検索ツール」を意味し、「スマート」かつ「これから広く使われるけど現状ではまだまだなんでみんな使ってね」ということを示します)
なのだそうで。なんとなく「SPAM」と「spam」の違いを思い出す話ではある。

同エントリーにはUsage(使用例)やQuestions (よくある質問)があげられているのだが、「Can I Ask on Google?」「Can I ask on Ask?」「Do people Google on Ask?」……読んでいると頭がグラグラしてくる。素面(しらふ)の時に読むことをお勧めしたい。

2006/10/27

米YSM がBlog を開設

米Yahoo! Search Marketing (YSM、旧Overture Services)がブログを開設した。URL はhttp://www.ysmblog.com/。Word press 2.02で構築されているようだ。

YSM blog

Fisrt post は10月25日付となっており、エントリーのタイトルは「A Whole New Reason to Say Yahoo!」。ブログを開設した目的と、10月17日に米国での移行開始が発表された同社の新広告プラットフォームに関して触れられている。
We’ll connect you to the people and products that can help you make sense of the ever-changing world of digital marketing, and take advantage of everything that Yahoo! has to offer.
とのことなので、米YSM の動向をWatch したい向きは購読先に入れておくとよいのでは。

2006/10/22

瀬をはやみ‐SEO早見?

馬鹿っぽくてつい笑ってしまったWeb 漫画「瀬をはやみ」(経由:小鳥ピヨピヨさんの「展開が意外すぎるWeb漫画」。なんというか、取り組みのひとつとしてはアリだろうと思う。ちなみに本エントリーのタイトルは駄洒落なので気にしないでいただきたい。

瀬をはやみ

で、当該ページのタイトルが『広告物語。サンプルマンガ「瀬をはやみ」』となっているのはどうしたことか、と思ってディレクトリを上がって見ると「クチコミック」というページがでてきた。「クチコミックはマンガでビジネスをプロデュースするサービスです」とある。で、漫画中にも名前の出てくる某社向けに作成したものを、サンプルとして公開しているらしい。最後のページで、サービス詳細ページへのリンクが外れているなど、詰めが甘いなあとおもったのだが、そういう理由からのようだ。ちなみにこのコンテンツは某社のサイトには掲載されてない。載せればいいのに。

#この漫画のアイデアの一部は
#上方落語「崇徳院」からではないかと推測するが、どうか。

2006/09/30

Yahoo! Mail ベータ版が意外によくできてる件

米Yahoo! が15日に公開した「Yahoo! Mail」のベータ版、日本語での提供がないためにあまり話題になっていないようだが(レビューといえばTechCrunch 日本語版くらいか。ただしこれも日本語訳)、かなり真っ当で使いやすいサービスに仕上がっている。なんというか、通常のメーラーがそのままブラウザの中で展開される感じ。Ajax によりドラッグ&ドロップでメールをフォルダへ移動できるだとか、キーボードショートカットがまずまず充実してるだとか。

Yahoo! Mail ベータ版 サービス解説画面

ここらへんの使い勝手のよさは、米Yahoo! が2004年7月に買収したOddpostの技術をひきついだものだという。ただしOddpost の対応ブラウザがIE に限定されていたのに対し、今回のYahoo! Mail ベータ版ではFirefox など他のブラウザでも問題なく動作するようになっている。ちょっとこう、買収から成果として出てくるまでに長くかかりすぎている点が残念ではある。

Google のGmail と比較してみるとどうだろう。「Search, don't sort」に代表されるGmail の設計思想とUI(User Interface)は革新的だったし、当初、招待制をとったことによるプレミアム感の醸成であったり(Yahoo! Mail ベータ版はアカウントを取得すれば誰でも利用可能)、当時としては桁外れの大容量(1GB)を提供して話題を呼んだことなど、マーケティング的にも興味深い。他にもラベル(タグ)によりメタ情報を付加して検索の精度をあげるだといった工夫や、Ajax による軽快な操作性だったり、特筆すべき点は多くあげられる。

ただ、何種類ものUI に慣れて使い分けることによるストレスを考えると、Web メールの正常進化版ともいうべき今回のYahoo! Mail ベータ版を歓迎する人も多いように思う(TechCrunch 「.Mac ウェブメールはなぜ重要なのか」もご参照を)。PC の使い方がいずれ「フォルダ分けして整理するよりも必要なときに検索する」という方向に変化すれば、Gmail 的なインターフェースのほうがなじみやすくなるだろうから、少し長期的な視野で考えてゆく必要はあるだろうけれど。

まあとりあえず、よくできているサービスがその地味さ、真っ当さゆえに評判にならず、寂しい気がしたのでエントリーを上げてみたという次第。

最後に、Yahoo! Mail ベータ版のちょっとした難点としては、画像による広告が目につきすぎること、だろうか。無料サービスなのでやむを得ない面もあるが、最近の控えめなテキスト主体の広告に慣れるとけっこう煩わしく感じる。年間19.99米ドルを払えば表示されなくなるので、使い倒すならアップグレードすべきだとは思うが、文字化けの有無などやレスポンスの快適さなど、日本からの利用についてもう少し確認してから検討したい。

2006/08/31

SES 存亡の危機?



SEM 業界の大立者、Danny Sullivan 氏がまもなくSearch Engine Watch (SEW) およびSearch Engine Strategies (SES) の運営から離れる、とのこと(*経由:水道橋SmallCafe)。氏のブログによれば、SEW については11月末日まで執筆・編集作業をつづけ、SES に関しては12月のSES Chicagoまで運営に携わるそうだ。

Search Engine Watch はSEM関係の情報サイトとして圧倒的な記事量を誇る老舗サイトだが、Chris Sherman 氏など他の優秀なスタッフは残るようだし、また仮に運営が停滞したとしても、補完する情報サイトは他にいくつか存在する。しかし……

Search Engine Strategies に関しては、今回のSullivan 氏の離脱がそうとうな痛手となりそうな予感。このカンファレンスにおいては、キーノートの人選や講演順から、トラックのテーマまで彼がリーダーシップを発揮して(ある種、独断的に)決めていたと聞く。決して安くはない料金を払って参加する聴衆に対し、常に満足感を与えつづけてこられたのは、彼の手腕によるところが大きいのではないか。業界全体の動向を理解する力と、各社間を調整する手腕の両方を兼ね備えた存在は、余人をもって代え難いように思う。

#SES Tokyo が毎度モメたり消化不良に終わるのは、
#展示会テイストが強く、企業側からの協賛金に頼った運営姿勢も問題とはいえ、
#Sullivan 氏のような人間がいないことも一因では?

ちなみに写真は、2003年8月に行われたSearch Engine Strategies (San Jose) で来場者に配布されたTシャツ。左袖にはSEW のロゴが入っている。ちなみに背面は、このカンファレンスの直後(2003年11月)にAOLに買収された音声/動画検索のsingingfish 。

現在、NY やSan Jose のように大規模な会場では5トラックが走るようだが、2003年当時は3トラックで運営されており、しかもその区分は「organic / advertising / special topics」というシンプルなものだった(参考:タイムスケジュール)。今でこそ、米国内で行われるSES にも毎回数十名の日本人が参加するようだが、SES 2003 San Jose の会場にいた日本人はわずか5人だったはず。隔世の感がある。

2006/07/03

Yahoo! JAPANが表記のゆれに対応。引越し業者の反応やいかに。

いささか旧聞に属するが、Yahoo! 検索が「表記のゆれ」を含めた形で検索キーワードの処理を行うようになった。

「日本語スペルチェック」、「表記のゆれ」の2つの日本語検索機能を強化(Yahoo! 検索スタッフブログ、6/23)

「表記のゆれ」といってもピンとこないかもしれませんが、表記のゆれとは、「引越」「引っ越し」といった同じ意味をもつ語だけれど、表記が異なっている状態を指します。

(中略)

今回のリリースでは、「表記のゆれ」を含める検索機能の精度を高め、通常の検索でも自動的に「表記のゆれ」を含めて検索されるように改良しました。(以前は、検索オプションでのみ利用可能な機能でした。)これにより、表記のゆれのために、キーワードに一致しなかったページも検索されるようになります。


……本件、どういうわけかあまり話題にならなかったようだが、特にカタカナのキーワードや、送り仮名が複数パターン存在するキーワードについて、順位の変動(多くの場合、下降)が起こったものと推定される。ちなみに今回、対象となったのは「カタカナのゆれ」「送り仮名のゆれ」「異体字のゆれ」「代用漢字のゆれ」とのこと。6月下旬あたりにYahoo!検索での順位が下降した場合は、今回の事象に巻き込まれた可能性を疑ってみる必要がある。

なお、表記のゆれを含めて検索結果を返しているかどうか確認するには、検索結果ページ下部に「日本語表記のゆれ(例:「引越」「引越し」「引っ越し」)を含めて検索しています」の表記があるかどうかを確認すればよい。

さて。

このように「表記のゆれ」の代表例として扱われ、本エントリーのタイトルにも配置した「引越し」を扱う業者のサイト。これまでは表記のゆれへの対応に各社が腐心してきたわけだが、今回の変更によってどのような影響が出ているのか、ぜひヒアリングしたいところだ。参考までに「腐心」の例として、以下のサイトをあげておこう(画像はGoogleによるテキスト版のキャッシュ)。


ちなみに元のページはフレームを使用していて、上掲スクリーンショット内のテキストは<noframes>中に記述されたもの。一般のユーザーが目にする表記は「引越し」で統一されているようだ。URL は下記。お手数だが貼り付けて確認していただきたい。
http://www.2626.co.jp/index2.html

行為の是非についてはノーコメント。ただ、今回のような検索エンジン側の進歩により、サイト運営者も瑣末事にとらわれず、本質を追求することにパワーを使えるようになるわけで、過渡期における事例として記録しておきたい。

2006/06/19

SEO スパム? と聞いてみるテスト。

SEO の超激戦キーワード「アルバイト」で検索してみる。6月18日現在、Google 1位(URL はhttp://www.froma.com/ )、Yahoo! 3位(URLは http://froma.yahoo.co.jp/)の某サイト。ぱっと見、特別なところは見受けられないが、どこが優れているのか、確認してみよう。Yahoo! JAPAN ではキャッシュへのリンクが表示されないが、Google では確認可能だ。さて、何がみえただろうか?

リダイレクト前 リダイレクト後

……そう、Google が認識しているデータと、実際に検索ユーザーの見せられるデータが異なっている。

そのトリックは head 内の
<script language="javascript">
var w1 ="lo";
var w2 ="cat";
var w3 ="ion";
var w4 ="=¥"http://www.froma.com";
var w5 ="/s/r/F100000s.jsp¥"¥;";
str = w1 + w2 + w3 + w4 + w5
eval( str );
</script>

にあるのかな(froma.yahoo.co.jp でも同じタグが記述されている)。これってわざとらしく分割してあるが、結局「location="http://www.froma.com/s/r/F100000s.jsp"」でもって、JavaScript を理解可能なUser Agent のみをリダイレクトしてるように思われるのだが。識者の見解を待ちたい。

ちなみにリダイレクト前のページにおけるbody 内の「アルバイト」の出現回数は23回、リダイレクト後のページでは6回。インデックス削除を受けた独BMほにゃららのケースと似てる気がするのは私だけか。

#「検索体験最適化」ってこういうことなんだ。ふーん。

2006/06/01

「低価格版SEO」って、まったくもう……

またもやSEO の価格破壊。「GMOインターネットとアイオイクス、低価格版SEOを提供 成果報酬型SEOサービスが月額15万円から」だそうで。具体的に何をしてくれるのかといえば、
"「SEOスタンダードプラン」では、従来の検索エンジン最適化に関わる作業全般を見直し、フローの定型化・省人化を進めることで作業コストを低減し、SEOサービスの品質はそのままに、より低価格でご提供するプランです"
……「フローの定型化・省人化」って、「対象ページのtitle だけ変えて、あとはキーワードを含んだ外部リンクを大量に発生させる」ってことかな? 品質破壊を通りこして、モラル破壊の域に至る印象だ。そんなのにだまされつづける検索エンジンもぼちぼちどうかと思うが。

2006/05/09

SEO の価格破壊?

8日(月)朝の日本経済新聞には驚かされた。11面「新進気鋭」に某SEM 会社がとりあげられていて、おおむね常識的な紹介のされ方だったのだが、最後段に目を疑うような記述が。なんと、
"従来型のSEO だけのサービスでは半年契約で五十万円程度。"
……月額の間違いだろうか。そうであると信じたい。半年50万円では2002年頃のプライスに逆戻りだ。

まあ別に、ターゲットとする企業の規模によってはそういう価格設定もアリだろう。しかし、このSEM 会社の場合は違うような気が。記事に書かれている内容を本気で実践して、その値段でどうして工数割れしないのか、不思議でしかたがない。価格破壊というより品質破壊と呼ぶべきだろうか。


……気分が乗ってきたのでもう少しばかり。いわゆる「成果報酬型のSEO」なる謳い文句を目にすることが増えた。導入前に双方で取り決めた順位まで上昇した時点から、順位の変動に応じて月々の費用が発生する、というタイプのSEO らしい。企業側では、成果が出るまで支払いを行う必要がなく、発注しやすいということで歓迎する向きもあるようだ。

しかし実のところ、「成果報酬型」と「SEO」は相性が悪い。

SEO の日本語訳「検索エンジン最適化」とは、「検索エンジンに適切に評価されるよう、自サイト内外の状態を最適化すること」。実際にサイト内の構造やページ記述から、サイト外からのリンクの形まで最適化が行われ、ページの主題となるキーワードで上位に表示されると、(それこそGoogle 八分にでもあわない限り)しばらくはその順位がキープされてゆくことがほとんどだ。

となれば、成果報酬型のSEO サービスに対して「契約期間終了(もしくは破棄)後も上位に表示されつづけたら業者側が損をするのではないか」という疑問がわく。しかし実際には、契約終了後しばらくすると急激に順位が下降する(らしい)。これには当然からくりがあって、このタイプの業者は自分たちで制御可能な要因、つまり自社で保有するサイトやリンク集から、キーワードを含んだ大量のリンクをクライアントのサイトへ発生させているだけなのだそうだ(と伝聞調)。

これは本当にSEO の名に値するものなのだろうか。けっこうな費用を払ってもクライアント側には何のノウハウも残らず、契約終了とともに強力な外部リンクも撤去される。残るのは順位の下がった自社のサイトだけ。……ぼちぼち考え直す次期に来ているのではないだろうか? クライアントも、SEO 会社も。

2006/04/06

オトナ語を検索(JWord)

2003年に反響を呼んだ「ほぼ日刊イトイ新聞」の人気コンテンツ「オトナ語の謎。」がJwordで検索可能に(GMOのプレスリリース)。使い方を見ると「調べたいオトナ語の後ろに?をつけて検索するだけ」のようだ。例えば「さくっと?」とか。


おー、いい感じだなあ。前掲のリリースによれば
JWord社は、今後もこのような提携を行い、様々なコンテンツのご提供など、JWord検索サービスをご利用いただける環境をさらに拡大……(後略)
とのことなので、今後に期待したい。この手のネタがいくつか追加されるようであれば、いつかはJWordプラグインをインストールする日も来るかもしれない(……いや、ないか)。

2006/03/31

インデックス削除をくらったスパム業者のリスト

今回、Google様の逆鱗に触れたスパム業者(と思しきサイト)のうちいくつかをさらしてみるテスト。怖いのでリンクは張らない。
  • http://www.basicinc.jp/
  • http://www.linktouroku.com/
  • http://www.f-ture.com/seo/
何社かは、こんな事態になっても(なったからこそ?)アドワーズ広告に出稿したりしていて哀れを誘う。(→「SEO リンク」などで検索してみよう)

そういや、今回の騒動の火付け役となった「SEOに詳しい葬儀屋」ってこの人?
  • http://www.alpha-net.ne.jp/users2/sato1976/
#ここのサイトもインデックスから削除されてるような。
#Yahoo! JAPANでは「葬儀」で2位なのに、
#GoogleではURLを入れても出てこない、と。

追記:
スパム業者(上記の2番目)からコメントが付いた(↓)が、意味が通らない。よってコメントごと放置 (4/4)

2006/02/27

Jeeves Leaves:そして誰もいなくなった

前もって聞かされていても寂しいものだ。http://www.ask.com/ から、あの執事の姿が消えてしまった。各種ツールが右側に移動され(Bloglinesの新着件数が表示されなくなっている……)、余白の増えたトップページデザインが余計に寂寥感をさそう。



#直前には、いつもの温厚な執事とは違う
もうひとつの顔を見せてくれたりもしていたのだが。

気になるのは、新生Ask.com が今後もファンを獲得してゆけるのだろうか、ということ。1月に発表されたKeynote(旧名Vividence)による「Customer Experience」ランキング調査では、
"Ask Jeeves received the greatest jump in brand perceptions once new or infrequent users had searched on their site."
(意訳:ユーザーが実際に使った後のブランド認知ではAsk Jeeves がもっとも高い伸びを見せた)
と評価されていたが、そのかなりの部分はJeeves 執事の親しみやすさに拠るところが大きかったのではないだろうか。

なお、Ask.jp からもJeeves 執事の姿が見えなくなっているが、こちらはむしろ、ごちゃごちゃのトップページを整理できたことのメリットのほうが大きいだろう。 :p

2006/02/19

Jeeves vs. Matt Cutts

今週、一番わらったのがこのMatt Cutts 氏(Google エンジニア)のエントリー 「Road trip: Ask Jeeves in Campbell」と、それに対するAsk Jeeves Blog の「A Visitor Among Us」。英文ではInside Google が簡潔にまとめているが、あらためてご紹介。

キャンプベルへ食事に訪れたCutts 氏。近くにAsk Jeeves がオフィスをオープンさせたことを思い出し、場所を調べて立ち寄ることに。ビルへ首尾よくたどりつき、カメラ付きケータイを片手に向かったが、朝早すぎたため事務所には誰もおらず。窓から覗き込んでみると、受付カウンターの中にはJeeves 執事のボードが置かれていたので記念にパチリ(写真の赤でかこまれた部分にJeeves 氏が)。

Cutts 氏がこの訪問についてエントリーを上げた2日後、Ask Jeeves Blog に事務所内を撮影しようとしているCutts 氏の姿が掲載された。なんでもJeeves 執事のボードには監視カメラが仕込まれていたそうで、右手でケータイを掲げて写真を撮るCutts 氏がはっきりと映っている。家政婦ならぬ「執事は見ていた」訳だ。

2006/02/10

A gooooood Subject!

Inside AdSense より、「A gooooood question」。あまりにも件名が秀逸なのでつい。

内容は読者からの「なんで"Ads by Google"じゃなくて"Ads by Goooooogle"って表示されるの?」という質問に答えるもの。「面白いからやってみた、記憶にも残るのでいいんじゃないかと思ってる(意訳)」というのがその答えだ。ちなみにこのエントリーの後半には
So why label our ads at all? The "Ads by Google" label helps distinguish clearly between content and ads, thus providing a more positive user experience. It also distinguishes Google ads from other ads so that when users click on Google ads, they know they can trust Google to provide high quality ads targeted to their interests. This trust provides value to both publishers and advertisers.
……広告部分とメインのコンテンツは明確に分けておきたい、その上で「Google の印が冠された広告については安心できる」というくらいの品質・関連性の高さを保ってゆきたい、という彼らの理想が語られている。それでこそサイト運営者や広告主の利益にもかなうのだと。

2006/01/07

livedoor 検索の小ワザ

Yahoo! からmixi 、Flickr まで幅広くインスパイヤされまくって失笑を買っているlivedoor (ライブドア)だが、珍しく自分の頭で考えたと思しき小ワザを見かけたのでメモ。


もとネタが何かは一目瞭然なlivedoor 検索(http://search.livedoor.com/)のUI(User Interface)。しかしMac OS X のSafari でアクセスすると、検索窓の左側に虫眼鏡マークが表示され、ドロップダウンで検索履歴を呼び出すことができる。参考までに、画像の左(奥)はFirefox 、右(手前)はSafari でアクセスした時の表示。

この小ワザ、スラッシュドットのストーリー「livedoorがFlickrにインスパイアされる」のこのあたりのコメントを見ると、
input タグの type 属性値を search にすると,Safari ではそのように表示されるようです.「お宝」のサイトもそうですね.HTML の仕様にはないっぽいですが.
だそうで、ブラウザの独自拡張に依存しているらしく、その点は残念。パクリと見せてこっそり工夫していたところは開発者の意地なんだろうか。気のまわし過ぎ?

#そういやライブドアってその昔、Windows ライクなLinux
#「Linspire (←リンスパイヤ!)」の取り扱いもやってなかったっけ?
#今日あることを想定してたんだろうか。

2006/01/06

spam の件名トップ10

米AOL から、2005年に同社サービスのユーザーへ送信されたスパムメールの件名トップ10が発表されている。「Donald Trump Wants You - Please Respond(意訳:大富豪ドナルド・トランプ氏があなたを必要としています、ぜひご連絡を)」からはじまり、「iPod nano プレゼント」やら「Lisa だけど」まで切り口はさまざま。対象も薬から住宅ローン、株式まで多岐にわたる。日本語のスパムメールは出会い系や割れ物(ソフトウェア違法コピー)系ばかりの印象が強いが、さすがは先進の地、米国。

本リストは今回が3回目の発表となるそうだが、前2回と比較してAOL では「Spammers Are Getting More Sophisticated, Devious and Dangerous(意訳:スパマー達はより洗練された、巧妙で危険な手を使うようになっている)」と評している。自分がふだんメールを使うかぎり、Thunderbird やGmail の優秀なフィルタがほとんどのスパムメールを遮断してくれるため、個々の件名は意識することなくゴミ箱に直行してしまうが、精読すればきっと、その巧拙や時々の流行りなども見えてくるのだろう。

ちなみにAOL では2005年に、平均して1日15億通、年間トータルでは5,560億通のスパムメールを遮断したとのこと。

2006/01/01

Yahoo! 落ちてた?

落ちてた、ってのも言葉が悪いが、元日の午前は左画像のような状態だったようで。年明け0時45分からの「井の中のカワズ君スペシャル」を見てYahoo! JAPANを使ったサーチが激増した、とか? 現在は復旧したようだ(1日18時時点)。

ちなみにこちらの画像で「yafoo」と検索している理由は、外部から当サイトへの来訪に至った検索クエリーの第1位だから。ちなみに2位も「yafoo! japan」だったりする。こちらの「Yafoo! JAPAN といえば」というエントリが来訪ページだが、とうぜん来訪者のニーズは満たせていないようで、Google Analytics で見ると、1ページを見ただけで離脱しているケースが多い。また発端となる検索エンジンはMSNのほか、何とYahoo! 経由のアクセスがけっこうある(いまは順位が下がったようだ)。Yahoo! で「Yafoo!」を検索って、いったい何を探しているのか。

というわけで本年も、検索エンジンやブラウザがらみの、酒場でネタにできるような、しかし業務には役立たないエントリをぼちぼちアップしてゆきたい。どうぞよろしく。