『Tiger』は商標権の侵害--コンピュータ販売業者がアップルを提訴 - CNET Japan: "
「Apple Computerが『Tiger』という言葉を用いるようになってから、インターネット検索エンジンの検索結果にも影響が出ている。それまでは、『tiger』という語をインターネットで検索したときに、検索結果に表示されるコンピュータ/ソフトウェア/コンピュータ関連製品のプロバイダはTiger Directだけだった。また、Tiger Directほぼ確実に、検索結果の上位3件に入っていた」と同社は訴訟文書に書いている。それが現在では、GoogleやYahoo、MicrosoftのMSNで検索を行うと、AppleのTigerがトップに表示されるようになってしまったとTiger Directは述べている。"
「Tiger Direct」ならともかく「Tiger」というのは限りなく一般名詞に近く、商標になりうるのかどうか。また次期Mac OS X の名称が「Tiger」であることは昨年半ばから明らかにされていたと記憶しているが、なぜ正式リリース直前に提訴したのか、というあたりも問題だろう(Apple が引けなくなった状態にしておいて和解金のつり上げを狙ったか?)。
提訴の内容には検索結果の順位も引き合いに出しているが、「Tiger」と検索するユーザーの中で、Tiger Directのサイトを探している「指名買い」の割合はどのくらいなのか。違う意味の「Tiger」を求めて検索したユーザーがTiger Directでついコンピュータを買ってしまった、というケースは考えにくいため、Tigerというキーワードがどの程度Tiger Directのビジネスに有効なのか、ということは考えてしかるべきかと思われる。不勉強にしてTiger Directというサイト名は今回の件があるまで知らなかったが、ブランドとして確立しているものなのかどうか。ちなみに問題のサイトはこちら。
#だいたいそこまで言うのならSEOくらいきっちりやっとけ、
#デザインもダサすぎ、というのはさておき。
さて以前から、複数の意味を持つキーワードについて検索すると、それぞれの文脈で記述されたページが検索結果画面内に混在する点は問題として指摘されてきた。その解となるべき取り組みのひとつが、Vivisimo / Clustyなどに代表される「クラスタリング(グループ化)」だ。例えばClustyで「apple」「jaguar」「tiger」と検索し、左側に表示されるグループを見てもらうと分かりやすいだろう。このように意味のかたまりごとに提示すれば、自分の求めている検索結果により近づける、という考え方に基づいたアプローチとなっている。Google News も実はこのクラスタリング(グループ化)を行っている、といえばよりイメージが湧くだろうか。
ClustyはVivisimoによりベータ版として公開されているが、フレームを使わずに1ページで表示するなど、工夫の跡が見られる。ナビゲーションはAjax化してしまってもよいのではないかと思うがどうだろうか(Google なら最初からその形で出してきただろう)。検索結果のクラスタリングはVivisimoだけでなく、例えばMicrosoft Research Asia もクラスタリングの実験を行っているとmsnsearch's WebLogで告知されていたが、現在は使えなくなってしまっているようだ(4月中旬時点では利用できており、Vivisimoと同じくフレームを使用して結果を表示していた)。
だらだらと長くなってしまったが、オチは「Clustyでtigerと検索しても、Tiger Direct は項目のひとつとして表示されていなかった」というところで。オチてないが。
1 件のコメント:
いつも拝見しております。
リンクさせて頂きました。メルアドが見当たらなかったのでここに書かせて
頂いております。
http://kousinpage.com/bnews/
からリンクさせて頂いております。よろしくお願いします。何かございましたら、メールにてお願いいたします。
とりいそぎ、ご報告まで。
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