2009/12/26

肉のSEO、横浜に現る

#ひさびさの更新にも関わらず一発ネタで申し訳ないが……

肉のSEO

食肉の卸を営む「Seo」こと瀬尾商店の営業車両。ちなみにこの瀬尾商店、横浜は平沼橋近くに本社ビルがあり、建物の側面には同様に「Seo」のロゴが彫り込んである。

SEO Building

インターネット利用における検索エンジンの重要性が高まり「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略語として「SEO」という言葉が意識されるようになる以前は、「Seo」と書いてあれば当然のように「せお」と読み、瀬尾という語句をイメージしたことだろう。今では考えられない話だが、2003年の初め頃、Google での「SEO」の検索結果で10位以内に瀬尾という方のページが入っていた記憶もある。

SEO 関連ドメインの登録状況

ついでなのでSEO 業者垂涎の「SEO」関連ドメインの所有者を見てみると、
  • seo.co.jp: 合資会社 瀬尾製額所
    *登録年月日は1997/12/17
  • seo.jp: 瀬尾 律
    *個人と思われる。登録年月日は2001/03/26
  • seo.ne.jp: seo net
    *登録担当者が妹尾(せお)氏。登録年月日は2001/05/29
  • seo.or.jp: 医療法人社団三耳会瀬尾耳鼻咽喉科院
    *登録年月日は1998/04/21
となっており、瀬尾氏ないし妹尾氏が主要ドメインを押さえている状況だ。そのものずばりのドメインを取得したければ、遅くとも2001年の前半には手を打つ必要があった、ということになる。最近のSEO 屋の中には、その当時はまだ義務教育を受けていた、なんてのがいるかもしれない。いやはや。

2009/09/30

「イヤッフーウゥ」がコーラスに

米Yahoo! のトップページにおいてYahoo! ロゴの感嘆符(びっくりマーク)部分をクリックすると、ヨーデル風に「イヤッフーウゥ」と叫ぶ音源が流れる、というのは有名かと思う。



この音源、以前は男性による独唱だったが、男女のコーラスに変更されていることに気がついた(正確な変更日時は不明)。9月28日に公開された「It's Y!ou」キャンペーンのための映像のエンディングにも挿入されており、サウンドロゴ的な扱いになるようだ。


Yahoo!'s new "Anthem" ad
(なぜかYouTube にホストされている)


米Yahoo! 公式ブログ Yodel Anecdotalのエントリー「How we made our "Anthem"」によれば、このサウンドロゴは数百人の歌声をコーラスに仕上げたものだ、とのこと("We recorded literally hundreds of different people yodeling and then blended them together to create a chorus")。

2009/08/14

ad:tech Tokyo 2009  

「マーケティングとITテクノロジーに特化した世界最大級のカンファレンス」を謳うad:tech が日本に初上陸。9月2日(水)、3日(木)の2日間にわたり、3トラックの陣容で開催される。すべてのセッションに参加可能なフルカンファレンスパスは通常料金で9万円となっている。




カンファレンスのスケジュールはこちら。マーケティングを実施する主体である事業主(広告主)からの発表が充実している印象があり、企業のマーケティング担当者にとって参考になるのではないか。

#テクノロジーともマーケティングとも関係なさそうなクリエイティブ系のセッションが散見されるが、さて……

検索関連は今回なんと1枠のみ。3日の午後に開催されるSearch Marketing のセッションはネットイヤーの石黒氏をモデレータに、Yahoo! JAPAN とGoogle のサービス提供者2社+海外のSEMs 2社でのパネルディスカッションが予定されている。
モデレーター:
  • 石黒 不二代(ネットイヤーグループ株式会社)
パネリスト:
  • 河田顕治(ヤフー株式会社)
  • 小野雄高(グーグル株式会社)
  • Anton E. Konikoff (Acronym Media)
  • Motoko Hunt (AJPR LLC)

個人的な感想として、2日間3トラックに対して検索をテーマにしたセッションが1枠のみというのはバランスを欠くように思う。同時期に開催されるad:tech のシカゴ会場では、2日間4トラックのうち、2日目午後の1トラックがすべてSearch Marketing に割り当てられている(4月に行われたサンフランシスコも同様)。彼我の違いを感じさせられるが、これもまた、日本におけるマーケティングの現状かもしれない。

いずれにせよ、聴講者からそれなりの参加費を徴収する、という欧米では一般的ながら日本でほとんど定着していないスタイルをあえてそのまま持ちこんだad:tech の成否には注目しておきたい。価値のある情報に対しては正当な対価を払って学ぶ、という文化が日本に根付くかどうかの試金石でもあろう。


*無料で聴講可能なスポンサーワークショップに検索関連の2セッションが追加されたようだ。
  • 『海外におけるSEM最新情報と今後の展望』(SEMPO特別セッション)
  • 進む検索テクノロジーの変化とSEMの明日
後者はSEMリサーチの渡辺氏がモデレーターを務めるとのことで、パネリストの顔ぶれも興味深い。

2009/07/25

「スポンサーサイト」→「スポンサードサーチ」

Yahoo! JAPAN の検索結果ページにおいて、以前は「スポンサーサイト」と表記されていた検索連動型広告部分のラベルが「スポンサードサーチ」に変更されている。今回の変更により、オーバーチュアのサービス名称である「スポンサードサーチ」の認知度向上が予想される。



なお、米Yahoo! の検索結果においては「SPONSOR RESULTS」の表記のままであり、変更は行われていない。またGoogle の検索結果ページでは、日本向けは「スポンサーリンク」、Google.com in English では「Sponsored Links」となっている。

2009/06/30

オーバーチュアの地域ターゲティング設定がGoogle Chrome 非対応なのはChrome 側のバグ

Google Chrome でオーバーチュアの管理画面を開き、地域ターゲティング(地域による広告表示の絞り込み)を設定しようとすると、うまく表示されないのだそうで。

下記画像の通り、地域セグメントをかけようとした場合は、通常は対象地域を選ぶことが可能なのですが、Google Chromeの場合、地域セグメントをかけることができません。(中略)オーバーチュアのサポートに電話してみたところ『知らなかった』だそうです。殿様や。。。
オーバーチュアがGoogle Chromeに対応していない

Google ChromeでOvertureを使うと、地域指定ができず、日本全国を選ばなくてはならない。地域を指定する機能が表示されないからだ。囲い込みのつもりだったらやめたほうがいい。
ChromeでOverture


へー。ちなみにオーバーチュア管理画面の推奨ブラウザはWindows でMicrosoft Internet Explorer 6.0以上もしくはFirefox 2.x以上、MacintoshでFirefox 1.5x以上、Safari 2.x以上、Opera 9.x(Mac OS10以上)と記載されている。ただし「2007年8月1日現在」ということで、じゃっかん記述が古い感も。

また本家Yahoo! Search Marketing のヘルプにはSupported Browser の記載は見当たらないが、近しい関係にあるYahoo! UI Library では、以下の"A-Grade Browser" をサポートの対象としている

A-Graded Browser

競合のブラウザをはじくなんていう面倒な(しかもリスクの高い)手法をとるはずもなく、単にシェアの問題だろう。まあ別に一般人が知る必要はないのだけど。


同じWebKit を使うSafari ではどうか

自宅環境がMacintosh なので、Google Chrome と同じレンダリングエンジン(WebKit)を使っているSafari のバージョン 4.0(5530.17)で地域ターゲティングの設定を試してみた。以下のとおり、問題なく指定できている。

Safari でオーバーチュア管理画面から地域ターゲティング設定

で、アドワーズ広告のヘルプ内にGoogle Chrome に関する記述があるのだが、
Google Chrome では Apple Safari と同じオープンソースのレンダリング エンジン (WebKit) を使用しているため、Apple Safari と同じようにサイトが表示されます (Internet Explorer や Mozilla Firefox とは異なって表示される場合があります)。互換性を高めるため、何百万というサイトで Google Chrome ブラウザをテストしました。
Google Chrome ブラウザでも他のブラウザと同じようにウェブサイトが表示されますか?

なのだそうだ。その上で「Google Chrome で表示したときにサイトが適切に動作しない場合は」以下の方法で報告するようユーザーへ協力を呼びかけている。
  • Google Chrome と Apple Safari の両方でサイトが適切に表示されない場合は、http://webkit.org/quality/reporting.html (英語のみ) の手順で webkit.org にバグを報告してください。
  • Apple Safari ではサイトが適切に表示されるが、Google Chrome では表示されない場合は、http://code.google.com/p/chromium/issues/list で Google Chrome のバグとして報告してください。

ということで、上掲の両名はすみやかにGoogle Chrome のバグとして報告すべし。

2009/05/29

Bing - Microsoft の新しい検索エンジン

Microsoft の新しい検索エンジン「Bing」(http://www.bing.com/)が「Coming soon」となっている。キャッチフレーズは"bing and decide(Bing で探して、決めよう)"。



「Find out more」をクリックするとhttp://www.decisionengine.com/ へ遷移し、この検索エンジンの特長を解説する動画が閲覧できる。

なお、ご多分にもれずBing もtwitter にアカウント(twitter.com/bing)を保有しており、左側にBin Search Team の5人の顔写真と名前が掲載されている。

このフッターがすごい

立ち行かなくなった某社の動画サイト。やけに縦方向のスクロールバーが短く表示される(=ページが縦方向に長い)なあと思って下までスクロールさせてみると……



……ページの下部、約3分の1を占める大量のコピーライト表記群。あまりにもたくさんあり過ぎて、ひとつひとつが意味をなくしてしまったかのようにさえ感じられる。こういう足枷をひきずってビジネスをやっていたのでは(以下略

#このフッターを遠目に見た瞬間、昔なつかしい「キーワードの詰め込み」では? と疑ったのは内緒だ。

2009/04/30

検索に見るオバマ政権の100日

バラク・オバマ政権発足からの100日間を検索動向で見る、というエントリー「100 Days of Obama Searches」が米Yahoo! Search Blog に掲載された。例えば就任演説を受けてどういったキーワードが検索されたか(式典で歌を歌ったアレサ・フランクリンの帽子についてや、ミシェル夫人のドレスのデザイナー、ランチのレシピなど)、外遊時に面会した外国首脳の名前の検索状況などが紹介されている、

オバマ夫妻に関する検索動向


上掲のグラフはオバマ夫妻に関する検索動向で、青のラインがバラク・オバマ大統領、赤がファーストレディであるミシェル夫人に関するもの。夫だけでなく、妻もさまざまなタイミングで注目の的となっていることがわかる。ミシェル夫人の名前との組み合わせキーワードとしては「pregnant(妊娠、実際にはしていない)」、「dress size」「wedding ring」などがあり、「how tall is Michelle Obama(ミシェルの身長は?)」という検索もあったとのこと。


The Official White House Photostream on Flickr

オバマ大統領がTwitter 上で情報発信を行っていることは有名だが(アカウントはBarackObama)、このほかに大統領とホワイトハウスの動静を伝えるものとして、Flickr 上に開設されたホワイトハウスの公式アカウントがある。


http://www.flickr.com/photos/whitehouse/


オバマ大統領や関係閣僚、スタッフの執務風景がCreative Commons で掲載されている。(日本の官邸がここまでの情報公開と共有を行う時代は何年後だろうか……)

2009/03/29

Yahoo!アクセス解析(ベータ版)公開

Yahoo! JAPAN が3月10日、「Yahoo!アクセス解析」のベータ版を公開した。アクセス解析ツール自体の利用は無料だが、当初はYahoo!ジオシティーズの有料会員(ジオプラス会員)のみへの提供となっている(「一般公開に先立ち」との表現がなされている)。



当初は上掲のサービス紹介ページもジオプラス会員以外は閲覧できない、という設定であったが、現在はトップページのほか「機能と特長」「よくある質問」「はじめての方へ」などのページが閲覧可能となっている。主なページは以下のとおり:

Yahoo!アクセス解析の実際の使用感については3月16日に「RealWebAnalytics(リアルアクセス解析)」にてレポートが上がっている。
Google Analyticsの対抗馬?「Yahoo!アクセス解析」使用レポート
2日間しか利用していない、といいながらもなかなか詳細なレビューとなっている。興味のある方はご参照を。


Yahoo!アクセス解析とIndexTools

米Yahoo! は2008年4月に高機能アクセス解析ツール「IndexTools」を買収し、その後「Yahoo! Web Analytics」としてリリースしている。



IndexTools はもともとハイエンドのアクセス解析ツールとして有償で提供されており、日本での認知度こそ低いものの、欧米では定評のあるツールであった。このIndexTools のウリのひとつが「リアルタイム性」、つまりサイト内でのユーザーのアクションがデータに反映されるまでの時間の短さであった。Yahoo! Web Analytics もこの点をひきついでおり、「Get detailed reporting within minutes after an action occurs on your website. (Web サイトでのアクションが数分内に詳細レポートへ反映されます)」とうたっている。

「Yahoo!アクセス解析」も同様に「リアルタイム解析」をサービスの特長として打ち出している。こういったデータへの即時反映はハイエンドになればなるほど実現が難しくなる性質を持ち、某有償ツールなどはいまだに深夜にバッチ処理を行い翌朝にデータが出てくる、などの状態だと聞く。Yahoo!アクセス解析のリアルタイム解析が競合ツールに対する優位性としてユーザーに評価されるかどうか、注目される。

2009/02/28

検索エンジンおよび関係者のTwiiter アカウント 

……という記事がSearch Engine Land に掲載されている。「The Big List Of Search Engines & Their Employees On Twitters」。リストを見ると、企業としてのアカウントや(Yahoo!, Google ほか)、サービスごとのアップデートを伝えるもの、関係者個人のアカウントまでさまざま。

企業としての利用開始はYahoo! が早かったが、Google の利用開始は大きな話題となり、3日ほど経過した現時点でのfollower 数はなんと31,833。さすがに企業としての注目度を感じさせる。ちなみにYahoo! は5,486 followers となっている。





またこの記事が掲載されているSearch Engine Land もTwitter アカウントを保有しており、主に新着記事を知らせている。メールマガジンを登録していたり、RSS で読んでいる人には不要だろうが、今後は日本でもニュースサイトがtwitter アカウントを持つ動きが加速するのだろう。


【追記】
そうそう、忘れてた。同じくSearch Engine Land のSearch in pictures にこんな画像が(cc by MarekP)。



検索エンジン同士で「Twitter へようこそ」「ありがとう」などと会話している。 :-)

2009/01/16

Yahoo! JAPAN とGoogle、実際の検索シェア

ネットレイティングス社がニュースレター「Nielsen Online REPORTER」の1月15日号で「日本の検索サイトの利用状況」をレポートしている。このレポートが、昨年12月に報じられたグーグル日本法人による会見時の
“Googleのシェアは41%で、44%のYahoo!との差が縮まってきた。”
Yahoo!の背中見えた? グーグル日本法人が「よい年だった」(@IT)
を実質的に訂正するものだ、ということをどのくらいの人が認識しているだろうか。ニュースレターによれば、2008年10月における「検索結果ページ表示数」は以下のとおり。



「Yahoo!が提供する検索サービスが、家庭と職場の合算で35億3600万ページビュー、Googleが提供する検索サービスが同25億6800万ページビュー」(同ニュースレター)となっている。10位以下の検索サイトでのページビュー数が省略されているため、この9サイトの合算で計算すると、それぞれの検索結果ページ表示回数の割合はYahoo! JAPAN が52.5%、Google が38.1%となる(10位以下を考慮すると、実際にはそれぞれがこの数字よりわずかに下がる計算となる)。

それでは昨年12月の会見で使用された44%対41%という数字はどこから出てきたのだろうか。実はネットレイティングス社が提供するインターネット利用動向調査(いわゆる「ネット視聴率」)の「NetView」において
  • 「サーチ」サブカテゴリを
  • 「家庭+職場」で
表示させると、確かにこの比率のもととなる数字が出てくる。実数でいうと2008年10月の数字でYahoo! JAPAN が35億3,600万ページビュー、Google が29億7,200万ページビュー。ただし、同社自身がニュースレターで言及しているとおり、この「サーチ」サブカテゴリの集計方法には大きな問題があって、
検索サイト(Google、Ask.jp、Baiduなど)においては各サイトのトップページの利用状況(利用者数、ページビューなど)も含まれてレポートされている一方、ポータルサイト(Yahoo!、MSN/Windows Liveなど)においては各サイトのトップページの利用状況(利用者数、ページビューなど)が含まれていない
(同ニュースレターより)
確かにYahoo! JAPAN のトップページにアクセスしたユーザーがすべて検索目的かというとそうではなく、むしろブラウザのホームページに設定されているため毎回自動的に表示されるだとか、メールやオークションへアクセスするためだとか、検索以外の目的で開かれている可能性が高そうだ。

よってこのサブカテゴリにおいてポータルのトップページを除外するのは合理的だが、一方で検索サイトのトップページを含めてしまっているのは片手落ちだろう。ましてGoogle 日本のトップページがデザインを変更し、グローバルと異なった独自仕様となっている現在、Google トップページへのアクセスが検索目的とも言い切れなくなってきているのではないか。

「職場」の数字を使う際の注意点

もう1点言及しておきたいのは、昨年10月のサービスリニューアルにより提供されるようになった「家庭+職場」のデータのうち、「職場」部分がどのように集計されているか、という点だ。ご存知のとおり、同社を含む多くのデータ提供会社は、インターネットユーザーのPC にプログラムをインストールし、データを取得・集計している。

とすれば、初歩的な疑問として「日本の職場で自由にプログラムをインストールできる環境はどの程度の割合なのか? それは日本における職場でのインターネット利用を代表しうるのか?」という質問が浮かぶ。例えば金融系の企業がこういったツールのインストールを認めるかどうか、想像してみるとよい。一定以上のセキュリティ意識を持つ企業は「職場」のパネルには含まれていない、と解すべきだろう。

また「家庭」が少ないながら万単位のパネルを確保しているのに対し、「職場」については約800にとどまっている点もおそらく認知されていないであろう。統計的な処理により信頼性は担保されているものと思うが、パネル数が少なく、かつセキュリティ意識の高い企業が含まれ得ないパネル構成となっていることは理解しておくべきかと思われる。

#そうはいうものの、家庭よりも職場においてGoogle がより広く利用されているだろう、というのは体感値として納得のいくものではある。

グーグル日本法人が提示した「サーチ全体のシェア」の数字が衝撃的だったのは、
  • そもそも「サーチ」サブカテゴリの算出方法が合理的でなかった
  • これまで「家庭からのアクセス」の数字が広く認知されていたところ、グーグルの利用比率が高く出る「家庭+職場」のデータを用いた
ことに起因している。

どういった数字であれ、それがどのように取得され、どのような傾向を持つ可能性があるか、理解したうえで使いこなすことが重要である。企業が発表に用いたから、ニュースサイトに書いてあったから、と鵜呑みにしていては進歩はない。

#本エントリーの本筋ではないのだが、Baidu 検索の結果ページ表示回数が4,738万回というのは多いのか少ないのか。うち何割が動画/画像検索なのか、という点も含めてたいへん興味深い。

2009/01/12

SEM酒場について

検索エンジンマーケティング(SEM)まわりをメインに、インターネットやマーケティングなどに関するあれこれを、気が向いた時につづるブログ。当然ながら所属する企業の見解を示すものではなく、あくまで個人としての意見表明である。また基本的には誰でも参照可能な公開情報をもとにしており、勤務を通じて知り得た非公開情報などは利用していない(はず)。

最近はSEO やスパム関連の話が増え、悪辣なサービスに対して苦言を呈することもあるが、必ずしも本意ではない。「SEM酒場」のブログ名が示すとおり、本来は酒場での話のネタになるような、役には立たないが微苦笑を誘われる話題こそ取り上げたいと考えている。

副題の「ぼくは検索エンジンとブラウザが好き」は植草甚一氏の書名のもじり。インターネットへの入り口であるブラウザと、道しるべとしての検索エンジン。つまりインターネットを利用する際にかかせないふたつのものに焦点をあて、自分なりにインターネットの面白さと今後の方向性に迫りたい、ということなのだろう、今にして思えば。

筆者(kuroyagi)について

ここでは実名等は開示しない。調べればすぐ分かるので興味のある方はそれこそ検索していただきたい。ニュース系Web サイトの企画・運営を経て2003年1月からSEM の領域に関わり、主に大手企業向けのSEO コンサルティング(1案件につき半年で数百万円規模)や自社のマーケティング/広報を担当(→在職中に上場)。現在は広告配信プラットフォームに所属し、マーケティングコミュニケーション/広報を担当している。

*この項については随時更新する可能性あり。