2005/10/27

Ask.es-スペイン語も正式版に

執事解雇のうわさ(?)に揺れるAsk Jeeves のスペイン語版が、ベータから正式版に格上げされた。

Ask Jeeves Blog: Ask España: Out of Beta and Into the:
"Just 8 months into its vertiginous transoceanic existence, Ask España is out of beta and has brought a unique and differentiated search experience to Spanish Internet users. Check it out at www.ask.es."

文中では「www.ask.es」となっているが、アクセスはhttp://es.ask.com/ へリダイレクトされる。Ask.jp 同様、キャラクターとしてのJeeves(ジーブス)氏の画像は表示されるが、タイトル等には名前が表示されていない点、押さえておきたい。日本語版には存在する「ジーブスについて」の説明ページも用意されていない。

このスペイン語版や英国版本家Ask.com と比較すると、Ask.jp のトップページがいかに雑然としているかがよく分かる。「Ask.jp 5つのメリット」などのコンテンツはよいと思うが、肝心の検索窓が目立たないくらいいろいろ配置してしまっているのは感心しない。また、せっかく「全世界最大シェアのブログ&ニュースリーダー」とBloglines を紹介しながら、新着件数が表示されないのはもったいないのでは? (*他の各国版では新着件数を表示してくれる)

2005/10/22

CSSによる隠しテキスト、間抜けな注釈つき。

Google のMatt Cutts氏が彼のブログ「Matt Cutts: Gadgets, Google, and SEO」で、間抜けなSEOスパムの実例をさらしている。
SEO Mistakes: Unwise comments

ぱっと見はきれいなMusic Box(オルゴール)のオンラインショップ。ところがCSSを外して確認すると、「visiblity:hidden」による隠しテキストのてんこ盛り。そしてこのスパムを指南したどこぞのSEO業者が、ご丁寧にもその前後に間抜けなコメントを残している。



……「ここに隠しテキストを入れてください。<H1>タグを忘れずに」って、バカ過ぎ。

2005/10/20

命名「Google」……今回は本物

スウェーデンに住むWalid Elias KAI とCarol KAI の間に9月12日、待望の男児誕生。そして夫婦はこの子を「Oliver Google KAI」と名付けた。

……と聞くと思い出すのは、今年1月に流れたニュース。いわく「ルーマニア・トランシルバニア地方の夫婦が、男児に「Yahoo(ヤフー)」と名付けた」というものだったが、のちに記者による捏造と判明している。

今回の件はGoogle KAI の写真が掲載されたWebサイトもあり、また父親が検索エンジンマーケティングに関わっていること、Google Blog でも取り上げられたことなどから信憑性は高い。しかしよく分からないのが、KAI 氏からGoogle Blog へ送られた文中の、次のくだり。

"When we first knew that my wife Carol is pregnant, I said, 'we will name our child Google.' Everyone laughed and did not take me seriously. My brother said, 'Yeah, name the next one yahoo fuji nikon."

もくろみを聞いた周囲の人はみな、当初は本気と受け取らず、KAI 氏の兄弟は「じゃあ次はyahoo fuji nikonと付けなよ」といったとのこと。しかし「Yahoo!」はともかく「fuji」と「nikon」はいかにも唐突な感あり、気になる。

2005/10/14

Google の所有ドメインリスト

幅広いサービス展開に伴って、またTyposquatting(タイポスクワッティング)を回避しようと考えれば、企業の所有するドメインは自然と増えていくもののようだ。Search Engine Watch Blog経由で、

google domains: "Domains Registered to Google Inc."

Google の所有しているドメインが一覧で確認できる。「Adsbygoogle.com」なんてのはさもありなんという感じだし、以前に話題となった「GBrouser」も「.com」「.net」「.org」で取得されている。面白いところでは、つづりをひっくり返した「Elgoog.com」(ほか「.net」「.org」)も押さえているが、「Elgoog」といえばこちらを思い浮かべてしまう私は、オールドタイマーなのだろうか。

ちなみにネタ元となったエントリーには、先般リリースされたGoogle ならではのRSSリーダー「Google Reader」に関して

The Googlereader.com domain was originally registered by a person in Seattle in April 2004. This registration expired in April 2005.
(*超訳:「Googlereader.com」はシアトル在住の個人が登録していたが、今年4月に期限切れとなり、その後にGoogle が取得した)
とある。このシアトルの方が更新していたら、Google はこのリーダーをなんと名づけていただろうか、などと想像してみるのも面白い。

2005/09/28

Google、誕生月おめでとう。

うわあ。野暮はいわない、本件、ノーコメントで。

When is Google's birthday?: "The exact date when we celebrate our birthday has moved around over the years, depending on when people feel like having cake."

#何のことかわからない人はこちらなど参照のこと。

2005/09/22

Jeeves 氏、解雇の危機

米Ask Jeeves のメインキャラクターである執事のJeeves(ジーブス)氏が、その姿を消すかもしれない。2005年7月にAsk Jeeves の買収を完了した米IAC(InterActiveCorp)のCEO、Barry Diller 氏が、検索エンジンの名称を「Ask Jeeves」から「Ask.com」に変更する意向を語った、とのこと(ネタ元:Pandia 経由でTheStreet.com ほか)。

ジーブス氏のキャラクターを使わなくなるかもしれない、という話は以前から出ていたわけが、今回はかなり可能性が高いかもしれない。懸念されるのは、Pandiaでも言われているように

many believed that the risk involved in changing a well known brand would be too big for Ask Jeeves to drop the “Jeeves” part of the name.

というあたりではないか。せっかく独自の地歩を固めつつあるだけに、無用の失速につながらなければよいが……

2005/09/21

Typosquatting:タイプミスを狙え

「Typosquatting」(タイポスクワッティング)……この単語、定着するだろうか。IT Proの記事より、


「有名サイトに似たドメイン名を取得する『Typosquatting』を多数確認」---フィンランドF-Secure
有名サイトと酷似したドメイン名を取得して,タイプミスしたユーザーをアダルト・サイトなどへ誘導するという手口は以前からよく使われている。以前はそれほど実害はなかったが,最近ではフィッシングの常套手段の一つになっている

以前に紹介した「Yafoo! JAPAN」なんかも近い線だろう。では実際、検索ポータル側ではどんな手を打っているのか。

米Google (www.google.com)の場合、「o」がひとつ多いか少ないところまでは面倒を見てくれる。つまり「www.gooogle.com」や「www.gogle.com」とタイプミスをしても、www.google.comへリダイレクトされる。

同じくふたつの「o」を抱える米Yahoo!(www.yahoo.com)も同様、「www.yahooo.com」にアクセスするとwww.yahoo.com へリダイレクトしてくれる。しかし、「www.yaho.com」だとなぜか「Sorry, the page you requested was not found.」と米Yahoo! Inc. からのメッセージが表示されてしまう。どうやら「yaho.com」のドメインは米Yahoo! が取得しているようだが……さらに不可解なことに、「www.yaho.com」に繰り返しアクセスすると、突如「Ask Yahoo!」なる謎のコンテンツが表示される。ものは試し、トライしてみてほしい。

日本企業の場合に悩ましいのは、「co.jp」ドメインが原則として1企業に1つと限定されていること。グーグル日本法人が「gooogle.co.jp」や「gogle.co.jp」を取得してTyposquatting を回避しようとしても、現実にはかなり難しいだろう。と、ここまで書いて思い出した……「goo.co.jp」……(←分からない人はまわりのおじさんに聞いてみよう)

2005/09/20

Google Earth、アフリカにも横浜にも

Google Earth に、アフリカ大陸の息吹を伝える美しい画像や紀行文のレイヤーが追加された。提供はあの「National Geographic」。
(ネタ元:Google Blog

で、上記のレイヤーを確認して、ついでに日本国内をのぞいてみて気づいたのだが、以前は日本国内では東京だけしか用意されていなかった詳細地図が、横浜はじめ多くの都市でも見られるようになっている(写真は横浜みなとみらい)。すげー。

#前から見られたっけ?
#私が気づかなかっただけ?

ちなみにGoogle ローカルにはまだ反映されていないようだ。楽しみに待ちたい。

【9/21 追記】
Google Earth Blog で、インデックスの大幅な増強が告知されていた。
Major New Database Enhancements to Google Earth
文中のリンク先から新たに追加された都市が確認できる。

日本国内では、

Hiroshima, Japan; Kobe, Japan; Osaka, Japan; Kyoto, Japan; Nagoya, Japan; Sapporo, Japan;

が新たに詳細データの追加された都市となる。

#せっかくなので広島の原爆ドームを見ようと思ったら、
#その区域がちょうど狭間に入っていて
#従来どおりの粗い画像データしか閲覧できない。
#作為的なものではないと信じたいが……

2005/09/06

まだまだマニア向け? 「SEOの概要を知っている」は13.6%

Japan.internet.com のデイリーリサーチ に興味深い結果が。『周りが使っているから…、7割以上が「理解していない IT 用語使う」』という記事中、「下の用語で概要を知っているものはどれですか。全て挙げてください」という設問に対し、「SEO」を挙げた人は300人中41人。13.6%だ。まだまだ努力が足りない、か……もちろん、自身でWeb サイトを持たない限りSEO には縁がないだろうし、必ずしも全員が必要とする手法ではない訳だけれど。(画像の出典はインターネットコム)

さらに追い打ちが。文中、

"では、IT 関連用語はなぜ難しいのだろうか。(中略)「アルファベットが多い」や「耳になじまない」などの理由を見る限り、そもそも日本人には合わないものなのかもしれない。"

……そんなことを言わないでくれ。また記事タイトルにもなっているが、

"「周りが使っているために、自分も意味を理解していない IT 用語を使うことがある」という人は7割を超えている。"

というのは、さもありなん、という感じ。自分では職業柄、知ったかぶりはしないよう心がけているが、これだけ新語が出てくる状況では、一般的には仕方もないか。

5月ごろに参加したブログ関係の集まりで、旧知の記者の方から「RSSという単語にどう注釈をつけようか、困っている」という話を聞いたことがあった。しかし、今回の結果(「RSS」も健闘し、19歳以下で32人、20代・30代で26人だった)を見ると、ブログまわりはそれなりに浸透してきているのかもしれない。しかし一方、決済権限を持つクラスへの浸透はまだまだともいえる。サンプル数が少ないのでできれば増やしていただいて、ぜひ定期的に実施してほしい調査だ。

2005/08/29

Domain Hacks で語呂合わせ

これも面白い。jmblog経由で、「Domain Hacks™ - Domain Hacks for hackers」。自分の気になる単語をサイト名にするにはどういうドメインがいいか、に答えを出してくれる(例:search → http://sear.ch/)。先般、はてなのCTOがドメイン「yai.to」を取得して、

yai.to って何ってそりゃ nao.yai.to ですよ。何に使おうかな。フフ。

と書いたのに近い発想だ。

試しに「SEM-Bar」を見ると「http://sem-b.ar/」など3件の候補が表示される。「kuroyagi」だと「http://kuroya.gi/」など。この「.gi」はGibraltar(ジブラルタル)ドメインだそうで。ジブラルタルかあ……

なお、「.to」(トンガ)や「.tv」(ツヴァル)など広く解放されているものを除き、国別ドメインを国外のサーバー(正確には、別の国に割り当てられたIPアドレス)で運用することは、検索エンジンの誤認識を招く恐れがあるため避けた方がよい、と某メジャー検索エンジン本社のエンジニアが数年前に語っていた。ただし現在も同じ状況かどうかは追っていないのであしからず。

2005/08/24

Overture「キーワードアドバイスツール」の信頼性

本エントリーのタイトルを見てぎょっとした方がいるかもしれないが、何も「キーワードアドバイスツール」の精度が低いとかそういう話ではない。検索回数として表示される数値に、何割かノイズが乗ってないか、という疑問を持っただけだ。

右の画像は「SEO」と検索された回数を調べた際のキャプチャ画面。2005年7月には30,469回も検索されている。いやー、やっぱり「SEO」という単語でSEOかけて上位表示させなきゃ、という誘惑にかられるが、ちょっと待った。

このツールでは、その単語が他にどういう組み合わせで検索されたかも同時に提示してくれるのだが、下のほうに、ぱっと見では意味不明な検索の組み合わせが。「link seo indiepreneur biz」が235回、「site seo indiepreneur biz seo サービス」が147回……業者! ツールまわし過ぎ!!

(ピンと来ない方のために:前者はリンク元の調査、後者はサイト内検索を行っている。回数の多さから考えると、何らかの順位計測ツールを使ったのではないだろうか)

この分では「SEO」の30,469回という検索回数も、どこまでがユーザーによる検索なのか、怪しくなってくる。他のメジャーな検索キーワードについても同様だ。

SEOの実作業においてツール類を使うな、というのも現実的ではないだろうけど、節度を持たないと各種データの信頼性に関わってくる。そしていずれは、技術革新のための収益の源泉となっている検索連動型広告の品質低下と、業界の停滞にもつながりかねない。酒場で話すには真面目な内容になってしまったが、あえて苦言を呈したい。

#もう一点。「SEO対策」で7,727回も検索されているが、
#SEOは何の意味か理解しているのだろうか。
#「検索エンジン最適化」へ対策してどうする?
#きっと「馬から落ちて落馬」に違和感を覚えないタイプなのだろう。

2005/08/23

Google Maps APIを利用した世界遺産ガイド

お、これはすごい!
フォートラベル:世界地図で見る世界遺産ガイド

遺跡マニアの私としてはかなりグッとつかまれた感じ(親会社はちょっとアレだが)。吹き出しが範囲外に出たときに、自動で全体を下げてくれないのが減点ポイントか。

Google Maps APIを利用したサービスもいろいろ出てきているが、今のところ、個人的には今回の世界遺産ガイドが最大のヒットだ。

2005/08/12

2番も3番も同じ、ではない

Googleで検索する際、キーワードによってはWeb検索結果の上に最大2件のアドワーズ広告が表示される。プレミアムポジションと呼ばれるものだが、この枠が最大3件分に拡大された。

アドワーズ広告のプレミアムポジションが3枠に拡大-(((SEM-ch))):
"グーグルは8月11日、自社の検索サイト(http://www.google.co.jp/)で掲載するアドワーズ広告について、これまで2枠まで用意されていた検索結果上部の「プレミアム・ポジション」に新たに3段目を用意し、パフォーマンスが良いと判断されたアドワーズ広告の掲載を開始した。"


まず2枠ありきで、さらに3枠目を加えるかどうか判定している。そのため(Internet Explorerではなんともないが)Firefoxで表示させると1~2件目と3件目の間にかすかな空きスペースが見受けられる。クロスチェックしてないんだろうか? (画像参照)

2005/08/09

清濁あわせ呑むYST

Yahoo!がインデックスを大幅に増強した。検索の対象となるWebページは192億、画像などを含めた総計では200億以上に上るという。(経由:SEM-ch


Our Blog is Growing Up – And So Has Our Index:
"this update includes just over 19.2 billion web documents, 1.6 billion images, and over 50 million audio and video files."

基本、大きいことはよいことなのだろうが、少しゴミが多すぎないか? 例えば「SEM」での検索結果。「壱央へSEMは車は安弥菜をon the page factorsへ福多です」って……(画像参照。一部、モザイク処理済み)



厨房がSEOコンテストの類に便乗してイタズラした残骸らしい。ゴミに挟まれたF社はお気の毒としかいいようがない。

2005/08/06

Baidu.com(百度)が鮮烈デビュー

中国版Google とも称される検索エンジン「Baidu.com」(百度)が8月5日、米NASDAQ市場へ新規株式公開(IPO)を行い、1株あたりの売り出し価格27米ドルに対して125.96ドルと高い評価を得て初日の取引を終えた。ティッカーシンボルは「BIDU」。(参考:Yahoo! Finance およびForbes.com )Baidu.com へは2004年6月にGoogle が出資したことでも話題となったが、それから約1年でNASDAQへの上場を果たした。

Baidu.com のトップページにアクセスすると、ロゴの足跡マークへ「NASDAQ」の札がつけられていることに気づく。クリックするとユーザーへ上場を報告する特設ページへ移動するが、ページが勝手に縦スクロールされていくのは気持ちのよいものではないなあ。

……ところでマイクロソフトが「start.com」でパーソナライズド検索を実験している。デフォルトのトップページにはGoogle、Yahoo!、microsoft の株価が並んで表示されており興味深いが、いずれBaidu.comもここに並ぶようになるだろうか。ちなみに自宅のiBook から開いてみてはじめて気づいたのだが、start.com をSafari 1.3 で表示するとパーソナライズド可能な部分がまったく表示されず、こちらも興味深い(↓)。

2005/08/02

@ITのRSSに……



300×40ピクセルのバナー広告が掲載されている。内容はご覧のとおりの自社広告で、配信はads.ait.valueclick.jp から行われている。3~4件のエントリーごとに1件のバナーが張り込まれているようだが、選定の基準はパッと見た限りでは不明。

RSSへの広告掲載はいま注目の分野だが、この見せ方では脈絡がなさ過ぎてクリックされないのでは、というのが率直な感想だ。

2005/07/31

ドンドンよくなるFirefox の拡張

かなり前の話で申し訳ないが、「Google Toolbar for Firefox」のリリースに合わせてSearch Engine Watch に「Still More Cool Firefox Tools」という記事が掲載された。Yahoo! ToolbarのFirefox版(http://toolbar.yahoo.com/firefox)も1.0として正式公開されたことだし、Firefox の役立つエクステンションということで上掲記事の内容を簡単にご紹介。

  • CustomizeGoogle
    Google での検索結果に、Y! / Ask / MSN などでの再検索のリンクを追加できるほか、特定サイトのURLを検索結果から除くなどの機能も。

  • Resize Search Box
    右肩に用意されている検索窓をリサイズできる、と。

  • View Cookies
    サイトが発行するクッキー(cookies)の確認と管理が可能。

  • Copy Plain Text
    これは特に、Windows で各種マイクロソフト製アプリケーションを使う人に便利なはず。WebページからテキストをコピーしてパワーポイントやOutlook Express に貼り付けると、元のページでのスタイル情報を一緒に移してきてしまう。このエクステンションを追加後、コピーしたいテキストを選択して右クリックのメニューから「Copy Plain Text」を選ぶと、テキスト情報のみがコピーされる、というもの。オススメ。


#タイトルは「ドンドンよく鳴る法華の太鼓」をもじったものだが、
#分かるかな? 分かんねえだろうなあ……

2005/07/22

research and destoroy

意外にファンの多い「goo辞書」に、英単語入力を補助する「スペリングアシスト機能」が追加された(経由:(((SEM-ch))))。試しに「search」を調べるつもりで「sear」まで入力して下向き矢印を押すと、おぉ。入力候補がプルダウン形式で表示される。

それはよいのだが、3番目の候補が「search and destoroy」なのはいかがなものか。とすれば、Google が中国に開設するR&Dセンターは「Research & Destroy」センターだったり? 何を破壊するのかよく分からんが。

2005/07/02

MSN サーチツールバーは「ニョキッ!!」

新MSN サーチのプロモーションサイトがヘンだ。「ニョキッ!!」って……しかも、Flashアニメーションが落ち着いた後にこの「ニョキッ!!」にカーソルを当てると、思い出したように跳ね回るという……。ようやく日本でも自前の検索エンジンに切り替えてデスクトップ検索も公開、大々的に訴求してきたかと思ったら、こういうテイストなのか。ふーん。

#気がつけば「SEM酒場」は先月14日で1周年。
#コメント/トラックバックや直接のフィードバックをいただいた各位に
#支えられ、なんとか継続してこられたのだと感じる。
#多謝。

2005/06/17

第5回 Search Engine Watch 賞

毎年恒例、2004年分が第5回となる「Search Engine Watch Awards」の選考結果について、Japan.internet.com に翻訳記事があがった。

Japan.internet.com WebTutorial - 第5回 Search Engine Watch 賞:
"Search Engine Watch 賞は、 Web 検索で優れた業績を残したサービスに与えられる。 2004年の受賞エンジンは以下の通り。
ベスト検索サービス賞 優勝: Yahoo……(以下略)"

本家のSearch Engine Watch からは3月31日に発表されており(「5th Annual Search Engine Watch Awards」)、動きの早い業界だけに、このタイムラグは気になるところだ。

2005/06/15

Yafoo! JAPANといえば……



Yahoo! JAPANに似せたサイトへ誘導して個人情報を盗み取り「フィッシング」で初摘発、という話題から思い出したのだが、先日、よんどころない事情から初めて泊まった渋谷のまんが喫茶の名前(↑)……

「MANBOO!」

っていいのかオイ。

もうひとつ、焼肉の殿堂こと「Yakoo! JAPAN」にもリンクを張っておこうか。

2005/06/14

Jeevesの若さの秘訣?

アスクジーブスジャパンの公式ブログにて、メインキャラクターである執事のジーブス氏が紹介されている

"さて、そのAsk.jpのトップページに佇む紳士について、ご存知でない方も多いことと思う。名前はジーブス。

ジーブスは、イギリス出身の著名な作家 P.G.ウッドハウスの創出したキャラクターで、英国貴族バーティー・ウースターに仕えている執事である。バーティーのハプニング続きの日常を見事に解決に導くジーブスは、どの話でも痛快である。日本でアニメの「一休さん」が愛されたように、イギリスではスマートな人物として広く愛されている。"

日本でAsk.jpとしてベータ版が開始されたのは2004年8月であり、ジーブス氏は当初から現在までスマートなルックスを保っているが、米国のAsk Jeevesが8周年を迎えた際の公式ブログのエントリーなどを見ると、本家では執事の見た目にかなり変遷のあったことがわかる。それもおおむね若返ってきているようだ。若さを保つ秘訣などAskしてみようかと思うが、答えてくれなそうだなあ。(前回若返った際には、直前にトップページを留守にしてヒマラヤへ出かけていたが、何があったのだろうか……ブルブル)

2005/06/11

MSNツールバーでIEでのタブブラウズが可能に


ie_tab
Originally uploaded by kuroyagi.

9日に公開されたMSN Search Toolbarにより、Internet Explorer(IE)でもタブブランジングが可能となった(スクリーンショット参照)。IEのレンダリングエンジンを使ったタブブラウザは以前から存在しているが、MS純正であり、次期IE7で搭載される仕様を先取りしているというところがポイントだろう。
(経由:MSN Search's WebLog。US English のみ。Microsoft Windows XP/Server 2003/2000 & Microsoft Internet Explorer 5.01以上に対応)

なお、MSNツールバーを隠すとタブブラウジングもできなくなってしまう。ツールバーの一機能として実現されているためと思われるが、残念だ。IE7ではブラウザそのものに実装されてくるのでこの不便さは解消されるのだろう。

2005/06/07

ケンコーコムからJWordへ直球

ケンコーコムの後藤社長が自身のBlogで、JWordに対するストレートな苦情を記している。いわく、Yahoo! JAPANで「ケンコーコム」と検索すると、JWordで他社へのリンクが表示されるのだという。なるほど、確かに。しかもリンク先はなぜか宝塚歌劇団
"買う方も買う方だが、売る方も売る方だ。Jワードは以前からポップアップでインストールを多用したりして、お行儀の悪い会社だと思っていたが、拝金主義が見え見えすぎる。そもそも、そんな会社とヤフーが提携するのもどうかしていると思う。"

#宝塚が「ケンコーコム」というキーワードを買って
#サイトへ誘導してもシナジーはなさそうだし、
#何か単なるミスのような気もするのだが。

2005/06/06

Google ユニバーシティ検索

不勉強なもので、ついぞ知らなかった。Google ユニバーシティ検索だそうだ。要は、大学を選んでキーワードを入力すると、その大学のドメイン内で検索してくれる、というものらしい。出身校を選んで自分の名前を検索してみたが、まったくヒットせず。Internet Archive で調べてみると、出身講座のサーバーが2002年以降、機能しなくなっているらしい。まあ、卒業したのも〓年前の話だからなあ……

2005/05/28

今週のspam

まずはこのサイトをご覧いただきたい。
ttp://www.darumaya.co.jp/
強烈な色使いとアニメーションgifに目もくらみそうだ。その方面では有名なサイトなんだろうか。ここ2週間ほどは業界的に大き目のトピックがあいついだにもかかわらず、あまりのインパクトに負けてついこっちをとりあげてしまった。

今週このサイトからspamメールをいただいた。いわく、
From: ダルマ屋無線模型店
Date: Fri, 27 May 2005 10:35:49 +0900 (JST)
Subject: 木製建築模型! Yahooショッ ピング ㈱ダルマヤ無線模型店
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
木製建築模型のご案内!
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

ダルマヤ無線模型店ホームページ
http://www.darumaya.co.jp

Yahooショッピング(ダルマヤ無線模型店)
http://store.yahoo.co.jp/darumaya/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
=====配信停止を御希望される方=============
今後㈱ダルマヤ無線模型店からのメールを「受信拒否」される方は返信メールをお送り
下さい。 darumaya@wcv.jp
―――――――――――――――――――――
◇ 発行元(お問い合わせ):㈱ダルマヤ無線模型店 ◇
〒353-0003 埼玉県蕨市南町3-2-15
Tel 048-441-4543
http://www.darumaya.co.jp
だそうで。Yahoo!ショッピングも、こういうのを放置しておいていいのかな。なぜ受信拒否にカッコがついているのかも不明だ……

Windows版Outlook Expressには、メールを開いた際、本文がURLで(改行なしに)終わっているとその下の余白部分まで含めてリンクがかかるというバグがある。上記メールもURLで終わっていたため、クリックしたつもりもないのにサイトが開かれてしまい、そのインパクトにのけぞる結果となった。バグとspamの素敵なコラボレーション。

2005/05/15

TVの深夜番組で検索数を使った企画が

金曜の深夜、酔って深夜番組を眺めていたところ妙なコーナーを発見。「hoge」→「hoge fuga」というように、回答者が順番に検索キーワードを追加し、検索結果がゼロになったら負け、というゲームだった。たぶん10キーワードくらいまで追加されていただろうか、回答者のお笑い芸人やアイドルも意外なほどロジカルな考え方をしていて(←というのは偏見か?)、なかなか結果がゼロにならなかった。
*番組はたぶん「虎の門」だと思うが、サイトが更新されていないので断言はできない。

家族はつまらないと文句を言っていたが、ページ作成者の心理を読みながらキーワードを追加するという行為に各回答者の個性も出ていて、面白い企画だったと思う。また検索にYahoo! JAPANのページ検索を使っていたのも珍しく感じた。一般のテレビ視聴者にとってはそちらの方がなじみやすいという判断だろうか。

2005/05/11

goo……じゃないよね?

gooラボで昨年2月から実験的に公開されてきた「日本語自然文検索実験」が9日、ひそやかにその幕を閉じた。実験内容の詳細は./Jのトピックに詳しいが、自信度が低いと「〜じゃないよね?」と出るなど、ちょっと変わったテイストの実験だった。どんなフィードバックが得られたのか分からないが、いずれgooの本サービスに活かされることを期待したい。

他にもgooラボでは数多くの実験が公開されている。gooには、Googleがリリースする各種ベータ版サービスと比べて革新性はないものの、何かを少しずつ改善していこうというような粘り強さを感じる。ひきつづきがんばってほしい。

2005/05/07

"Tiger" 商標権訴訟に見るクラスタリングの必要性

ポトフlog経由で、4/29にリリースされたばかりのMac OS X Tiger(ver.10.4)に関するトンデモ系ニュース。
『Tiger』は商標権の侵害--コンピュータ販売業者がアップルを提訴 - CNET Japan: "
「Apple Computerが『Tiger』という言葉を用いるようになってから、インターネット検索エンジンの検索結果にも影響が出ている。それまでは、『tiger』という語をインターネットで検索したときに、検索結果に表示されるコンピュータ/ソフトウェア/コンピュータ関連製品のプロバイダはTiger Directだけだった。また、Tiger Directほぼ確実に、検索結果の上位3件に入っていた」と同社は訴訟文書に書いている。それが現在では、GoogleやYahoo、MicrosoftのMSNで検索を行うと、AppleのTigerがトップに表示されるようになってしまったとTiger Directは述べている。"

「Tiger Direct」ならともかく「Tiger」というのは限りなく一般名詞に近く、商標になりうるのかどうか。また次期Mac OS X の名称が「Tiger」であることは昨年半ばから明らかにされていたと記憶しているが、なぜ正式リリース直前に提訴したのか、というあたりも問題だろう(Apple が引けなくなった状態にしておいて和解金のつり上げを狙ったか?)。

提訴の内容には検索結果の順位も引き合いに出しているが、「Tiger」と検索するユーザーの中で、Tiger Directのサイトを探している「指名買い」の割合はどのくらいなのか。違う意味の「Tiger」を求めて検索したユーザーがTiger Directでついコンピュータを買ってしまった、というケースは考えにくいため、Tigerというキーワードがどの程度Tiger Directのビジネスに有効なのか、ということは考えてしかるべきかと思われる。不勉強にしてTiger Directというサイト名は今回の件があるまで知らなかったが、ブランドとして確立しているものなのかどうか。ちなみに問題のサイトはこちら

#だいたいそこまで言うのならSEOくらいきっちりやっとけ、
#デザインもダサすぎ、というのはさておき。

さて以前から、複数の意味を持つキーワードについて検索すると、それぞれの文脈で記述されたページが検索結果画面内に混在する点は問題として指摘されてきた。その解となるべき取り組みのひとつが、Vivisimo / Clustyなどに代表される「クラスタリング(グループ化)」だ。例えばClustyで「apple」「jaguar」「tiger」と検索し、左側に表示されるグループを見てもらうと分かりやすいだろう。このように意味のかたまりごとに提示すれば、自分の求めている検索結果により近づける、という考え方に基づいたアプローチとなっている。Google News も実はこのクラスタリング(グループ化)を行っている、といえばよりイメージが湧くだろうか。

ClustyはVivisimoによりベータ版として公開されているが、フレームを使わずに1ページで表示するなど、工夫の跡が見られる。ナビゲーションはAjax化してしまってもよいのではないかと思うがどうだろうか(Google なら最初からその形で出してきただろう)。検索結果のクラスタリングはVivisimoだけでなく、例えばMicrosoft Research Asia もクラスタリングの実験を行っているとmsnsearch's WebLogで告知されていたが、現在は使えなくなってしまっているようだ(4月中旬時点では利用できており、Vivisimoと同じくフレームを使用して結果を表示していた)。

だらだらと長くなってしまったが、オチは「Clustyでtigerと検索しても、Tiger Direct は項目のひとつとして表示されていなかった」というところで。オチてないが。

2005/04/30

Firefox の伸びは減速? Mac 版IE からSafari へ切り替え進む

ブラウザのシェアに関する調査が蘭OneStat.com から発表されている。前回の数字に見られた傾向が今回さらに顕著となったようだ。Mozilla 系が0.24%伸長して8.69%に、そしてSafari もわずかながら増えて1.26%となっている。リリースに見る今回の数値のポイントは以下。
Mozilla's browsers global usage share is 8.69 percent according to OneStat.com
"It seems that the rapidly growth of the global usage share of Mozilla's Firefox is slowing down at the moment. It looks like that browser users of Internet Explorer for Apple's Mac are switching to Safari because the global usage share is still growing" said Niels Brinkman, co-founder of OneStat.com.

Firefox の伸びに関してはたしかに「減速」という見方もできるが、潜在的利用者の層を考えれば着実にシェアを伸ばしているといえなくもないだろう。

2005/03/29

Blogger を悩ますパフォーマンス低下問題

日本ではまだユーザーが少ないためそれほど知られていないと思うのだが、本サイトも利用しているオンラインBlogツール「Blogger」は、時間帯によってはパフォーマンスが急激に低下する。自分だけかと思ったらそうではないようで、皮肉にも、筆禍事件でGoogle を辞したMark Jen 氏が、問題のblog をBlogger から移転させようとして作業が進まなかったさまを移転先に掲載していたりもする。

さすがに何が起こっているのか気になっていたところ、タイムリーな記事が。

ITmediaニュース:Googleのブログを悩ますパフォーマンス低下問題:
"問題は電源、実際の電気だ――信じてもらえるとすればだが。現在、マシンに加えて電源の追加に当たっている"

そんなこともあるのだろうか。興味深いが、ユーザーとしては早々の電源増強をのぞみたいところだ。無料なので申し訳ないとは思いつつ。

2005/03/23

Google検索ヒット数の活用法-芸能証券

某巨大MLでも紹介された「芸能証券」。芸能人の名前をGoogleで検索し、その該当件数を株価になぞらえて1日2回記録してゆく、というものだ。検索語句もそれなりに考えて指定してあり、同一銘柄(芸能人)に対する中長期の傾向を見るにはよさそうだ。新興女性アイドルが所属する「芸証シスターズ」など、名前の付け方もひねってある。好きな銘柄の株価チャートを自分のサイトへ貼り込めるチャートリンクなども面白い仕組みだと思う。

そこそこ活躍していても上場(=登録)されていない芸能人がいるのは仕方のないところか。音楽関係が182件というのは少ないと思うが(たとえば「ウルフルズ」が見つからない、など)、今後の上場要件の緩和に期待したい。

このコンテンツはSEやデザイナーのネットワークが運営しているとのこと。こういった独創的なコンテンツを生み出せる人たちにはぜひがんばってほしいが、以下はさすがに何かが違う気がする(ま、別に深く追求する気はないが)。

Google分析研究・SEOを駆使したサービスの提供:
日々の銘柄の値動き等からGoogleのクローラーの特徴を継続的に研究・分析、蓄積されたノウハウを活かし、よりヒットされやすいホームページの構築・提案をいたします。

ちなみに23日午後時点での「"芸能証券"」の株価は10,700円。しばらくは上昇局面が続くのだろう。チャートを元にテクニカル分析を行うブログも開設されている。ここまでできれば立派なものだ。

2005/03/15

spell with flickr

H&Aさん経由で、"spell with flickr"。ただ単純に面白い。





2005/03/14

MyBlogLogのしくみ

百式で紹介されていた、サイト外へのリンクがクリックされた回数をカウントしてくれるという「MyBlogLog」を、1週間ほど使ってみた。結論から先に言うと、ひじょうに面白い。自分の紹介したページがどれぐらい見られたか、を追跡できる訳だが、けっこう古いエントリーのリンクが意外に人気だったりする。(ニュースサイトへのリンクだったため、該当記事がすでにDBから落ちていたりして……申し訳ない)

導入もbodyの終タグ直前に1行のスクリプトを挿入するだけで、簡単かつスマート。どういうしくみなんだろう、と思い、jsファイルを落としてのぞいてみようかと考えたのだが、先にやっている人がいた。詳しい仕組みはリンク先を見てほしいのだが、感想としては私もまったく同感だ。

jmblog: MyBlogLog の仕組み:
"どれも、知っていればそれほど難しいものではないので(知らないことばっかりだったけど)、これはまさにアイデア勝ち!ですね"

2005/03/01

ecotonoha2005と「図解 インターネット広告」

ユニークなコンセプトとビジュアルで評判となったNECの環境活動サイト「ecotonoha(エコトノハ)」が、今年もメッセージの受付を開始した。今年は携帯電話からもメッセージを送れるようになったとのこと。ecotonohaを知らなかった、という方はとにかく試してほしい。数々の受賞歴もうなずける美しさだ。

NEC ecotonoha [ エコトノハ ]

この企画を担当したNECメディアプロダクツへのインタビューが、先月出版された「図解 インターネット広告」(太駄健司著、翔泳社)に掲載されている。「環境をテーマにブランディングをやろう」ということでプロジェクトを進め、ecotonohaに結実するまでの舞台裏がうかがえ、興味深かった。

同書にはブログや検索連動型広告、アフィリエイトの事例も掲載されている。インターネット広告全般についてわかりやすくまとめられており、初級者が読んで勉強になるのはもちろん、実際に業務でネット広告に携わる者にとっても視野を広げるきっかけとなり得る、奥行きのある内容となっている。