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2010/06/06

Search Marketing Expo (SMX) Advanced 2010 Seattle まもなく開催

Search Marketing 関連の上級者向けカンファレンス "Search Marketing Expo (SMX) Advanced 2010" が、2010年6月8日、9日の両日、米国シアトルにて開催される。

SMX Advanced

Search Engine Strategies (SES) と並ぶ検索関連の有力なカンファレンスに成長したSMX だが、SES との違いのひとつがこの"Advanced" の存在だ。上級者向けと銘打ち、少ないトラック、少ない日数の中でレベルの高い内容が披瀝される。

筆者も実は2009年の開催時に参加予定であったが、新型インフルエンザの流行により断念した経緯があり、Advanced には今回、初の参加となる。何か酒場っぽい小ネタが拾えたらここで共有したい。

*関連するエントリー:

2009/08/14

ad:tech Tokyo 2009  

「マーケティングとITテクノロジーに特化した世界最大級のカンファレンス」を謳うad:tech が日本に初上陸。9月2日(水)、3日(木)の2日間にわたり、3トラックの陣容で開催される。すべてのセッションに参加可能なフルカンファレンスパスは通常料金で9万円となっている。




カンファレンスのスケジュールはこちら。マーケティングを実施する主体である事業主(広告主)からの発表が充実している印象があり、企業のマーケティング担当者にとって参考になるのではないか。

#テクノロジーともマーケティングとも関係なさそうなクリエイティブ系のセッションが散見されるが、さて……

検索関連は今回なんと1枠のみ。3日の午後に開催されるSearch Marketing のセッションはネットイヤーの石黒氏をモデレータに、Yahoo! JAPAN とGoogle のサービス提供者2社+海外のSEMs 2社でのパネルディスカッションが予定されている。
モデレーター:
  • 石黒 不二代(ネットイヤーグループ株式会社)
パネリスト:
  • 河田顕治(ヤフー株式会社)
  • 小野雄高(グーグル株式会社)
  • Anton E. Konikoff (Acronym Media)
  • Motoko Hunt (AJPR LLC)

個人的な感想として、2日間3トラックに対して検索をテーマにしたセッションが1枠のみというのはバランスを欠くように思う。同時期に開催されるad:tech のシカゴ会場では、2日間4トラックのうち、2日目午後の1トラックがすべてSearch Marketing に割り当てられている(4月に行われたサンフランシスコも同様)。彼我の違いを感じさせられるが、これもまた、日本におけるマーケティングの現状かもしれない。

いずれにせよ、聴講者からそれなりの参加費を徴収する、という欧米では一般的ながら日本でほとんど定着していないスタイルをあえてそのまま持ちこんだad:tech の成否には注目しておきたい。価値のある情報に対しては正当な対価を払って学ぶ、という文化が日本に根付くかどうかの試金石でもあろう。


*無料で聴講可能なスポンサーワークショップに検索関連の2セッションが追加されたようだ。
  • 『海外におけるSEM最新情報と今後の展望』(SEMPO特別セッション)
  • 進む検索テクノロジーの変化とSEMの明日
後者はSEMリサーチの渡辺氏がモデレーターを務めるとのことで、パネリストの顔ぶれも興味深い。

2008/12/30

できればDISらずに暮らしたい(2008年をふりかえって)

2008年は検索/SEM にもブラウザまわりにもいろいろと動きのあった年だったが、当サイト(SEM酒場)で今年よく読まれた記事を以下に紹介したい。アクセス解析を見るとトップページがページビュー全体の21.6%を占めるのだが、トップをのぞいて今年もっともアクセスの多かったエントリーから順に紹介する。
  1. SEO 屋の半分はクズだ。(13.3%)
    何やら物議をかもしたようだが、比率はともかくとして、クズがこれまで以上に目につくようになったことは事実かと。ちなみにタイトルは「広告費の半分は無駄だ。問題はどの半分が無駄なのかわからないことだ」のもじり。
  2. 全日本SEO 協会?(7.3%)
    これもひどかった。秋に何やらイベントごっこをやった後、動きが絶えているようだが、このままフェイドアウトすることをおすすめする。当時フォローできなかったが、同協会にアドバイスを寄せた人がいるようだ。優しいなあ。
  3. ドリコムad4U は「行動スキミング広告」(3.8%)
    現在進行形だが、行動ターゲティングという手法、ひいてはインターネット広告全体への信頼性を損ないかねないという意味で依然として深刻。問題を提起した高木氏のサイトを中心に検証が続けられている。本エントリーもこちらで言及いただいた
  4. さよならEC ジャパン(3.4%)
    2007年のエントリーだが、今年も地味にアクセスを積み上げている。Yahoo! JAPAN、Google ともに「ECジャパン」で検索してファーストビューに入っているが、それにしても同社が現在まで継続して検索されつづけるほどのブランドを築いたことに驚かされる。
  5. 外部リンク系SEO スパムの話(3.3%)
    このあと、「インデックス削除をくらったスパム業者のリスト」(2.6%)、「Blogger はSEO ツールらしい」(2.2%)、「CSSによる隠しテキスト、間抜けな注釈つき。」(2.2%)とSEO/スパム関連のエントリーがつづく。みんな好きだねえ。

こうやってふりかえると始終DIS ってばかりいるようだが、筆者本人は至って温厚な性格である。自分でいうから間違いない(by 三木道三)。今年アップした29本のエントリーのうち、まじめなもので気に入っているのは例えば「インターネットユーザーの時間を値付けする 」だったり、「ブラウザによるURL の補完 」、「検索とエコと広告 」(←特に後半部分)などだ。

もともとSEM酒場は、業務には直結しない検索エンジンやブラウザに関する小ネタを載せる場として始めたもの(エントリーでいうと「Yahoo! or Ya-Hoo? 」や「baidu.co.jp - 百度(Baidu )とは無関係 」など)。来年は本来の趣旨に戻ってエントリーをあげることができるような、穏やかでまともな年になるといいな、と願う。ではよいお年を!

2008/09/15

いえ、SES Tokyo です。

Yahoo! JAPAN で「SES Tokyo」と検索すると、もっと万人受けしそうなものを「〜ではありませんか?」とオススメされる。分かるけど、違うYO!

「SES Tokyo」と検索

なお、SES Tokyo の開催日は当初、今年10月28日・29日とアナウンスされていたが、日本向けページの記述が「日程は近日発表」と変更され、本家SES のEvent Calendar からもTokyo が落ちている。事情は聞いているが、職務上知り得た内容になるためここには書かない。Web で確認できる内容から推察いただきたい。

#本件、MarkeZine Day 2008 の会場で何度も聞かれたので。

*関連するエントリー:

2008/03/16

Search Marketing という言葉は一般化するか

微妙に気になる表現を見かけたのでポスト。少し前のエントリーだが、「サーチ|心ごころ」に、以下の記述があった。
だから、サーチ、サーチってよく言ってるけど、検索行動だけでなく、もっと情報収集行動全体を捉える必要があると思う。そう考えると、SEM(サーチエンジンマーケティング)っていう言葉もSM(サーチマーケティング)って言葉に置き換えて、生活者のサーチ行動を俯瞰した視点で仕事しなきゃいけない。 (*注:改行は除去した)
「全体をとらえる必要がある」とか「俯瞰した視点で」というのは同意だが、だからEngine がはずれる、というのが論理的にしっくりこない。それなら無理にSearch を残す必要もないような。いっそSearch Engine をとっぱらってただのMarketing なり、あるいはOnline Marketing でよいのではという気もする。

ただ、米国でもS とM の間に"Engine" をはさむ必要性はあるのか、というところに徐々に疑問が持たれ、"Search Marketing(サーチ・マーケティング)" と呼ぶ人が増えてきているのは事実。語呂の問題もあるだろうし、米Overture Services が米Yahoo! に買収された後、2005年3月に"Yahoo! Search Marketing" とリブランドされたのも拍車をかけたのではないかと思われる。

SMX West の会場でも、どちらかと言えばSEM よりもSearch Marketing と呼ぶ人が多いように感じた。何よりイベント名が「Search Marketing Expo 」である訳で……米日問わず、検索連動型広告をSEM と呼ぶ輩も後を絶たないため、いっそ大枠を"Search Marketing" としたほうがすっきりするかもしれない。ただ、アジェンダ一覧を見るとわかるとおり、この領域全体の略語としては「SEM」の表記が使われている(Focus: のところを参照。ちなみに広告はPPC とされている)のは認識しておいたほうがよいだろう。やはり"SM" ではまずい、というのが一般的な判断かと。

工事中?

#当ブログの名称「SEM酒場」もいずれ変更の必要が出てくるかもしれない。当面はこのままでいきたいと思うが……

2008/03/07

Search 関連カンファレンスの場合

#クイックに。SMX West の小ネタ報告は週末に書く予定。
この業界にいて、これが「ジャパン・パッシング」だと実感する事象の代表が、世界各国で開催されるカンファレンス「AdTech」が、未だ日本で開催されていないことだ。そうこうしているうちに中国では行なわれている。
AdTechの隆盛とジャパンパッシング - 業界人間ベム
SMX (Search Marketing Expo) も先に中国へ出るようだ。4月18〜19日、場所はXiamen(廈門、アモイ)。広告業界とは事情が違うとは思いつつ、やはり寂しいものがある。



#広告業界は十分な市場があってなおかつパスされている。検索に関しては日中ともに市場の規模と理解がじゅうぶんでないので、潜在市場の大きいほうへかけた、という理解が妥当かと思う。


SES Tokyo is Back!

そんな中、老舗イベントのSearch Engine Strategies がこの秋、2年ぶりの東京開催を予定している。いま確認したら、期日も告知されていた(10/28-29)。2004〜2006年にかけて日本で開催されたSES がぱっとしなかったのは、何より当時の主催者が展示会屋の発想を抜け出ることができなかったためだと思うが、今秋のSES Tokyo では米国スタイルを踏襲し、来場者からある程度の聴講費を徴収するかわりに、真に有意義な情報の提供を中心に置く、とのこと。期待したい。

*関連するエントリー:

2008/02/24

SMX West - Search Marketing Expo West 2008 まもなく開催

2/26〜2/28、米国加州はSanta Clara で「Search Marketing Expo West 2008 (SMX West )」が開催される。筆者もひっそりと聴講の予定。現地で見かけたら声をかけていただきたく。ここで紹介できるような気の利いた小ネタが見つかれば帰国後に報告したいと考えている。
#加州ってカリフォルニア州ね、念のため。

SMX logo

ちなみにSMX は、業界の定番イベント「Search Engine Strategies」を長年にわたって手がけてきたDanny Sullivan 氏が昨年あらたに立ち上げた、Search Marketing に関するカンファレンス(詳しくはこのページ)。SMX West は4トラック×3日間の規模で開催される。

*関連するエントリー: