Overture、地域指定プログラム「Local Match」開始
先行するグーグル「アドワーズ広告」のローカルターゲティングと比較すると、両社の発想や姿勢の違いがうかがえて興味深い。
ローカルターゲティングはアドワーズ広告の中で機能する、いわば出稿地域制限の仕組み。これに対しLocal Matchは「スポンサードサーチ」とはまったく別個の広告プログラムとして展開される。
またアドワーズ広告のローカルターゲティングが閲覧者のIPアドレスをもとに表示を制御するのに対し、OvertureのLocal Matchは、指定されたエリアに関連する語句を自動的に拾い出し、キーワードとの組み合わせ(フレーズ)を用意し、該当のフレーズが検索された際に広告を表示するという。
(参照:SearchEngineWatch)
そしてLocal Matchのもうひとつのポイントとして、広告をクリックしても直接広告主のサイトへ移動するのではなく、「Locator Page」と呼ばれる中間ページが表示される点が注目される。このページには社名(店名)や連絡先、地図などが掲載されているが、出稿者のページではなく検索ポータル側のコンテンツとして提示される。この件に関して井上俊一さんいわく、
中小企業はウェブサイトを持たないのでOverutureが代わりにホスティングしてあげる必要がある。
とのことだが、これを「これまで出稿できなかった中小企業を取り込むための仕掛け」ととらえると、Local Matchの評価は変わるのではないだろうか。個人的には「iタウンページ」的な広告をYahoo!などの検索ポータル上で展開できる点、面白く感じている。