検索エンジンで「銀のさら」と検索してみよう(探しているのはペットフードではなくて宅配寿司のほうだ。念のため)。検索結果の1位はYahoo! でもGoogle でも「www.ginsara.jp」。クリックすると(回線速度やブラウザの描画性能にもよるだろうが)、妙な文字列が一瞬表示され、すぐに「http://www.ginsara.jp/index.htm」にリダイレクトされる。ヘンだなと思い、Firefox でURL 欄に「viewsource:http://www.ginsara.jp」と入力してみる。出てきたソースがこれ:
……やれやれ(村上春樹風)。また悪質業者にだまされてSEO スパムの片棒を担がされたのだろうか(容疑者:ttp://www.seoaxis.com/ )。このソースをもとに、一瞬表示される画面を再現してみた:
宅配寿司を求めてクリックした検索ユーザーに対してこんな画面を表示していては、せっかく指名買いで来訪してきた見込み顧客なのに、怖くて注文する気がなくなってしまうのではないか。
ちなみにこのページ、リダイレクトにmeta タグのrefresh を使っている。
<meta http-equiv="REFRESH" content="0;URL=http://www.ginsara.jp/index.htm">筆者が理解しているかぎり、meta タグでの0秒リダイレクトは恒久的移転(301)と同様に取り扱われ、リダイレクト先のページがインデックスされるとともに、リダイレクト元のURL に対するリンクも引き継ぐのではなかったか(参考:Yahoo! 検索ヘルプ)。つまり、SEO(スパム)としての役割も果たせず、顧客のビジネスに害を与えて終了、ということだ。
【補足】
時おり、本Blog に「SEO スパム」で検索して来訪される方があるので、関連するエントリーを以下にまとめておく:
5 件のコメント:
いつも興味深く読ませてもらっています。
おそろしいです。
いつもSEO業者さんの営業電話がかかってきますが、その中にはこんなことやってる会社さんがあると思うと・・・。
>匿名さん
コメントありがとうございます。
SEO を手がける各社の質ってけっこうピンキリだったりしますが、今回のスパマーはどちらかというと危険な感じがします。
ttp://www.seoaxis.com/feature/feature4.html
このページにあるとおり、FTP の情報を業者に渡して、先方がファイルをアップロードするというスタイルです。これでは何を仕込まれるやら。
ご無沙汰してます。
先日私も、まったく同様の事象に出くわし、
まったく同様の方法で調べ、まったく同様の印象をもち、
まったく同様の記事を、まったく更新していない
拙ブログに投稿しようとしました(笑
何か胸がすきました。有難う御座います。
ちなみに、当該寿司宅配会社は、スタンプが
もうすぐ貯まりそうだという微妙な理由で、
まだ使っています。
この企業に罪はないので。。。
>Yoshihiro さん
コメントありがとう。ご無沙汰してます。
当該宅配寿司会社に罪はない、というのは同感です。ただ、同じことを続けていると顧客から不信感を持たれること必定なので、早くこういった業者とは手を切ったほうがよいのでは、と老婆心ながら思う訳です。
株や先物の世界のように、SEO を手がける会社にも詐欺師が一定割合まぎれこんでますので、Web マスターも自衛のために最低限の知識を持つべきかもなあ、とも思ったり。
「まったく更新していない拙ブログ」の更新も楽しみにお待ちしています。
そもそもSEOって
「せっかくサイト立ち上げたんだから、アクセスアップしませんか?(どうせお前素人なんだから)」というものですよね。
素人目にしてもどのようにして検索エンジンがページランクをつけているかは細部は別にして大まかな指針ぐらいは想像がつきます。なのに客がそこに気付く前に手早くビジネスをぶち込むわけだ。これを詐欺といわずどう言おうと。
実際やることにしても高が知れているし、本当にぼろ儲けです。
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