2009/08/14

ad:tech Tokyo 2009  

「マーケティングとITテクノロジーに特化した世界最大級のカンファレンス」を謳うad:tech が日本に初上陸。9月2日(水)、3日(木)の2日間にわたり、3トラックの陣容で開催される。すべてのセッションに参加可能なフルカンファレンスパスは通常料金で9万円となっている。




カンファレンスのスケジュールはこちら。マーケティングを実施する主体である事業主(広告主)からの発表が充実している印象があり、企業のマーケティング担当者にとって参考になるのではないか。

#テクノロジーともマーケティングとも関係なさそうなクリエイティブ系のセッションが散見されるが、さて……

検索関連は今回なんと1枠のみ。3日の午後に開催されるSearch Marketing のセッションはネットイヤーの石黒氏をモデレータに、Yahoo! JAPAN とGoogle のサービス提供者2社+海外のSEMs 2社でのパネルディスカッションが予定されている。
モデレーター:
  • 石黒 不二代(ネットイヤーグループ株式会社)
パネリスト:
  • 河田顕治(ヤフー株式会社)
  • 小野雄高(グーグル株式会社)
  • Anton E. Konikoff (Acronym Media)
  • Motoko Hunt (AJPR LLC)

個人的な感想として、2日間3トラックに対して検索をテーマにしたセッションが1枠のみというのはバランスを欠くように思う。同時期に開催されるad:tech のシカゴ会場では、2日間4トラックのうち、2日目午後の1トラックがすべてSearch Marketing に割り当てられている(4月に行われたサンフランシスコも同様)。彼我の違いを感じさせられるが、これもまた、日本におけるマーケティングの現状かもしれない。

いずれにせよ、聴講者からそれなりの参加費を徴収する、という欧米では一般的ながら日本でほとんど定着していないスタイルをあえてそのまま持ちこんだad:tech の成否には注目しておきたい。価値のある情報に対しては正当な対価を払って学ぶ、という文化が日本に根付くかどうかの試金石でもあろう。


*無料で聴講可能なスポンサーワークショップに検索関連の2セッションが追加されたようだ。
  • 『海外におけるSEM最新情報と今後の展望』(SEMPO特別セッション)
  • 進む検索テクノロジーの変化とSEMの明日
後者はSEMリサーチの渡辺氏がモデレーターを務めるとのことで、パネリストの顔ぶれも興味深い。