2008/04/09

君はYahoo! のAMP! を見たか

米Yahoo! が2008年第3四半期の提供開始を目指して開発中の、オンライン広告管理プラットフォーム「AMP! (Advertising Management Platform)」。米国時間4月7日の正式発表を受けて、日本語での記事も散見されるようになってきた。
米Yahoo!は米国時間2008年4月7日,新たなオンライン広告管理プラットフォーム「AMP! from Yahoo!」(開発コード名は「Project Apex」)を発表した。オンライン広告の売買に伴う手間を減らし,広告主や広告代理店,配信ネットワーク,掲載メディアなどの作業負荷を軽減できるという。(Source: ITpro
#ちなみに開発コードの「APEX 」は「Advertiser Publisher EXchange 」。これはこれでシンプルながら味わい深い。

さて、AMP! の発表と同時にデモ動画が公開されているのだが、読者諸賢は既に確認済みだろうか? リリースからリンクが張られているのだが(←一次ソースに当たることはいつでも重要)、埋め込みが可能なようなので試してみる。こちら:



見られない人はこちら(*)から:



30秒過ぎから管理画面の一部(地域ターゲティング機能や属性ターゲティング、実際に広告を表示する際の見え方を確認するプレビュー機能など)が見られる。UI はなかなかに洗練されていて、一見の価値ありといえよう。

念のため、AMP! によって実現されることとしては
AMP!では,検索広告や地域広告,モバイル広告,動画広告などさまざまな種類の広告を,Webブラウザから集中管理し,オンライン広告の制作/販売/購入時に必要となる業務を簡素化する。配信対象の地域やユーザー属性などの細かな指定が可能で,より適切な対象者に広告を届けて効果を高め,収益につなげられるという(ITpro )
となっている。インターネット広告に携わる人であれば、その可能性はある程度は想像できるだろう。

このプロジェクトをこの時期に発表してきた理由はおそらく誰しも想像のつくところかと思う。しかし報道等を見る限り、広告プラットフォームとしてのAMP! の評価そのものは概して悪くない(予告した時期に提供を開始できれば、という注釈がつくが)。

そして、このデモ動画から垣間見えるAMP! の姿からは、米Yahoo! が自らの強み(と改善ポイント)を理解し、自社が「広告主やサイト運営者、そしてインターネットユーザーに対してどのような価値を提供できるか」を真剣に考えている様子がうかがえる、といったら言い過ぎだろうか。しかし、本当によいもの、長きにわたって支持されるものを作り上げるためにそういった「志」が必要であることは間違いないだろう。期待して待ちたい。


*このURL での公開はいずれ終了するかもしれないが、米Yahoo! の公式ブログ「Yodel Anecdotal」に掲載された同社President のSue Decker からのポストにも同じ動画が張り込まれている。こちらはおそらく保持されることだろう。為念。

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