2007/05/01

「LPO 」提供企業のLPO

LPO(Landing Page Optimization)という言葉もそろそろ定着し、一時の熱狂も落ち着いてきている感がある。一般に注目されるきっかけとなったのは2005年の某社のコラム(このへんとかこのへん)だろうと思うが、クリック後のユーザー体験に焦点を当てたLPO の考え方は、Web サイト運営やページ制作の領域に棲息する人たちにSEM 近接領域への参入機会を与え、ひところは猫も杓子もLPO 、といった活況を呈していた。

#某ビジネス出版社系コンサル会社が嬉々としてLPO に関するコラムを発表していたさまは今でも忘れられない……(w

すみません、これはPLO(パレスチナ解放機構)です

では、2007年も中盤に入り、日本のLPO はどのくらい進化したのだろうか。Yahoo! JAPAN なりGoogle といったメジャーな検索エンジンで「LPO 」と検索し、どの程度「LPO 」に関連する情報が適切に得られるかを確認してみた。個別の企業をあげつらうのが目的ではないので、固有の企業名やスクリーンショット等は載せない方向で。

当たり前のことだが、通常の検索結果(オーガニックと呼ばれる部分)ではそれなりにページ内容がLPO に関連していない限り上位には表示されず、突拍子もないページが出ているケースは見られなかった。問題は検索連動型広告の出稿企業だ。ざっと見た限りで、以下のような問題点が見受けられた。
  • LPO サービスの紹介ページではなく、その企業が提供するインターネット広告サービス全体の紹介ページにランディングする。細かくいうと、
    • LPO に関するページがそもそも用意されていない
    • ページはあるのだが、その1階層上の目次ページに着地する
    の2パターンが見受けられた。
  • 書いてある内容はLPO そのものなのだが、LPO という単語がページ内に記載されていない。
  • ナビゲーションからメインビジュアルまで米国のものをそのまま使っているため、Above The Fold(スクロールせずに目に入る範囲)の8割以上が英語で、ユーザーが混乱しかねないページ構成となっている。
  • 「File Not Found 」が表示される。

最後のケースは論外だが、着地(ランディング)の体験だけ取り上げても、上記のように適切でないものがかなりの割合で含まれているようだ。ここから、最後のコンバージョンにいたるまでの動線を仔細に検討すると、合格点に達するものはあまり残らない可能性が高い。

またそもそも「LPO 」で検索しているのに広告文言(タイトル・説明文)にそのキーワードが含まれていない、というLPO 以前のケースも見受けられた。「紺屋の白袴」というと聞こえはいいが、実際のところ残念ながら、日本のSEM はまだまだ玉石混交といった状況なのかもしれない。