2005/05/28

今週のspam

まずはこのサイトをご覧いただきたい。
ttp://www.darumaya.co.jp/
強烈な色使いとアニメーションgifに目もくらみそうだ。その方面では有名なサイトなんだろうか。ここ2週間ほどは業界的に大き目のトピックがあいついだにもかかわらず、あまりのインパクトに負けてついこっちをとりあげてしまった。

今週このサイトからspamメールをいただいた。いわく、
From: ダルマ屋無線模型店
Date: Fri, 27 May 2005 10:35:49 +0900 (JST)
Subject: 木製建築模型! Yahooショッ ピング ㈱ダルマヤ無線模型店
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
木製建築模型のご案内!
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

ダルマヤ無線模型店ホームページ
http://www.darumaya.co.jp

Yahooショッピング(ダルマヤ無線模型店)
http://store.yahoo.co.jp/darumaya/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
=====配信停止を御希望される方=============
今後㈱ダルマヤ無線模型店からのメールを「受信拒否」される方は返信メールをお送り
下さい。 darumaya@wcv.jp
―――――――――――――――――――――
◇ 発行元(お問い合わせ):㈱ダルマヤ無線模型店 ◇
〒353-0003 埼玉県蕨市南町3-2-15
Tel 048-441-4543
http://www.darumaya.co.jp
だそうで。Yahoo!ショッピングも、こういうのを放置しておいていいのかな。なぜ受信拒否にカッコがついているのかも不明だ……

Windows版Outlook Expressには、メールを開いた際、本文がURLで(改行なしに)終わっているとその下の余白部分まで含めてリンクがかかるというバグがある。上記メールもURLで終わっていたため、クリックしたつもりもないのにサイトが開かれてしまい、そのインパクトにのけぞる結果となった。バグとspamの素敵なコラボレーション。

2005/05/15

TVの深夜番組で検索数を使った企画が

金曜の深夜、酔って深夜番組を眺めていたところ妙なコーナーを発見。「hoge」→「hoge fuga」というように、回答者が順番に検索キーワードを追加し、検索結果がゼロになったら負け、というゲームだった。たぶん10キーワードくらいまで追加されていただろうか、回答者のお笑い芸人やアイドルも意外なほどロジカルな考え方をしていて(←というのは偏見か?)、なかなか結果がゼロにならなかった。
*番組はたぶん「虎の門」だと思うが、サイトが更新されていないので断言はできない。

家族はつまらないと文句を言っていたが、ページ作成者の心理を読みながらキーワードを追加するという行為に各回答者の個性も出ていて、面白い企画だったと思う。また検索にYahoo! JAPANのページ検索を使っていたのも珍しく感じた。一般のテレビ視聴者にとってはそちらの方がなじみやすいという判断だろうか。

2005/05/11

goo……じゃないよね?

gooラボで昨年2月から実験的に公開されてきた「日本語自然文検索実験」が9日、ひそやかにその幕を閉じた。実験内容の詳細は./Jのトピックに詳しいが、自信度が低いと「〜じゃないよね?」と出るなど、ちょっと変わったテイストの実験だった。どんなフィードバックが得られたのか分からないが、いずれgooの本サービスに活かされることを期待したい。

他にもgooラボでは数多くの実験が公開されている。gooには、Googleがリリースする各種ベータ版サービスと比べて革新性はないものの、何かを少しずつ改善していこうというような粘り強さを感じる。ひきつづきがんばってほしい。

2005/05/07

"Tiger" 商標権訴訟に見るクラスタリングの必要性

ポトフlog経由で、4/29にリリースされたばかりのMac OS X Tiger(ver.10.4)に関するトンデモ系ニュース。
『Tiger』は商標権の侵害--コンピュータ販売業者がアップルを提訴 - CNET Japan: "
「Apple Computerが『Tiger』という言葉を用いるようになってから、インターネット検索エンジンの検索結果にも影響が出ている。それまでは、『tiger』という語をインターネットで検索したときに、検索結果に表示されるコンピュータ/ソフトウェア/コンピュータ関連製品のプロバイダはTiger Directだけだった。また、Tiger Directほぼ確実に、検索結果の上位3件に入っていた」と同社は訴訟文書に書いている。それが現在では、GoogleやYahoo、MicrosoftのMSNで検索を行うと、AppleのTigerがトップに表示されるようになってしまったとTiger Directは述べている。"

「Tiger Direct」ならともかく「Tiger」というのは限りなく一般名詞に近く、商標になりうるのかどうか。また次期Mac OS X の名称が「Tiger」であることは昨年半ばから明らかにされていたと記憶しているが、なぜ正式リリース直前に提訴したのか、というあたりも問題だろう(Apple が引けなくなった状態にしておいて和解金のつり上げを狙ったか?)。

提訴の内容には検索結果の順位も引き合いに出しているが、「Tiger」と検索するユーザーの中で、Tiger Directのサイトを探している「指名買い」の割合はどのくらいなのか。違う意味の「Tiger」を求めて検索したユーザーがTiger Directでついコンピュータを買ってしまった、というケースは考えにくいため、Tigerというキーワードがどの程度Tiger Directのビジネスに有効なのか、ということは考えてしかるべきかと思われる。不勉強にしてTiger Directというサイト名は今回の件があるまで知らなかったが、ブランドとして確立しているものなのかどうか。ちなみに問題のサイトはこちら

#だいたいそこまで言うのならSEOくらいきっちりやっとけ、
#デザインもダサすぎ、というのはさておき。

さて以前から、複数の意味を持つキーワードについて検索すると、それぞれの文脈で記述されたページが検索結果画面内に混在する点は問題として指摘されてきた。その解となるべき取り組みのひとつが、Vivisimo / Clustyなどに代表される「クラスタリング(グループ化)」だ。例えばClustyで「apple」「jaguar」「tiger」と検索し、左側に表示されるグループを見てもらうと分かりやすいだろう。このように意味のかたまりごとに提示すれば、自分の求めている検索結果により近づける、という考え方に基づいたアプローチとなっている。Google News も実はこのクラスタリング(グループ化)を行っている、といえばよりイメージが湧くだろうか。

ClustyはVivisimoによりベータ版として公開されているが、フレームを使わずに1ページで表示するなど、工夫の跡が見られる。ナビゲーションはAjax化してしまってもよいのではないかと思うがどうだろうか(Google なら最初からその形で出してきただろう)。検索結果のクラスタリングはVivisimoだけでなく、例えばMicrosoft Research Asia もクラスタリングの実験を行っているとmsnsearch's WebLogで告知されていたが、現在は使えなくなってしまっているようだ(4月中旬時点では利用できており、Vivisimoと同じくフレームを使用して結果を表示していた)。

だらだらと長くなってしまったが、オチは「Clustyでtigerと検索しても、Tiger Direct は項目のひとつとして表示されていなかった」というところで。オチてないが。